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フロンティアライト
カメラと写真好きのフツーの会社員。好きすぎてこれで生きていけないか妄想中。ときどき新旧デジタルグッズのレビューなども織り交ぜてお届けします。

達谷窟毘沙門堂(たっこくのいわやびしゃもんどう)◇撮影レポート◇

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Nikon Zf | NIKKOR Z 24-120mm f/4S | 1/25 F11 ISO100
目次

断崖絶壁に建つ懸造(かけづくり)の毘沙門堂

岩手県平泉町といえば中尊寺があまりにも有名ですが、そこから車で約10分の距離に「隠れた名所」として知られる寺院が存在します。達谷窟毘沙門堂(たっこくのいわやびしゃもんどう)と呼ばれるこの寺院は、801年(延暦20年)、征夷大将軍の坂上田村麻呂(さかのうえ の たむらまろ)が京都の清水寺をまねて建立し、108体の毘沙門天をまつったのが始まりとされています。

Nikon Zf | NIKKOR Z 24-120mm f/4S | 1/15 F11 ISO100

入り口からさほど長くない距離に3本のそれぞれ特徴的な鳥居が並びますが、これを越えて境内へ向かいます。

Nikon Zf | NIKKOR Z 24-120mm f/4S | 1/20 F11 ISO100

現れたのは断崖絶壁の壁に食い込んだような姿の毘沙門堂。懸造り(かけづくり)といわれるこの工法は、崖などの高低差が大きい土地に、長い柱や貫(ぬき)で床下を固定して建物を建てる建築様式で、平地が少ない日本ではしばしば山岳信仰や密教の修行場として発展しました。現在の姿は昭和36年に再建されたもので、創建以来五代目となります。

Nikon Zf | NIKKOR Z 24-120mm f/4S | 1/20 F11 ISO100

由来はわかってもなぜわざわざ岩に食い込ませる必要があったのか、現代の常識からするととても不思議です。

Nikon Zf | NIKKOR Z 24-120mm f/4S | 1/15 F11 ISO100

毘沙門堂の建つ窟は、かつてこの地で乱暴な振舞いをくり返していた悪路王、赤頭、高丸ら蝦夷の首領が砦を構えていた場所とのことで、蝦夷の悪事を封印するためにどうしてもこの場所にお堂を建てる必要があったのかもしれません。

Nikon Zf | NIKKOR Z 24-120mm f/4S | 1/20 F11 ISO100

毘沙門堂の左隣には、岩壁に刻まれた磨崖仏「岩面大佛」があります。高さ約16.5メートル、肩幅約9.9メートルの大きな像と聞いていましたが、ぱっと見よくわかりませんでした。それもそのはず、明治29年に胸から下が地震により崩落して現在は顔だけの状態になっているのです。現在も磨滅が進んでいてこのままでは存続が危ういとのこと、早急な保護が必要です。

Nikon Zf | NIKKOR Z 24-120mm f/4S | 1/30 F11 ISO100

前庭には「蝦蟆ヶ池(がまがいけ)」と呼ばれる池があり、その中島に建っているのが「辯天堂(べんてんどう)」です。ここに祀られている弁天様はたいへん嫉妬深い天女とのことで、仲良しの男女は一緒に参拝しない方がいいと言われています。

Nikon Zf | NIKKOR Z 24-120mm f/4S | 1/20 F11 ISO100

少し離れた場所にあるのが「姫待不動堂」。厄除けの不動様を祀っています。もともとは近くにある姫待瀧で祀った不動明王像を再建したもので、寛政元年(1789年)に現在の場所に移されました。

Nikon Zf | NIKKOR Z 24-120mm f/4S | 1/20 F8 ISO100

延曆21年(802年)に達谷川対岸の谷地田に建てられた「金堂」はその後大火で燒失、現在の姿は昭和62年に再建したもの。

平泉といえば世界遺産に登録されている中尊寺や毛越寺が有名ですが、ちょっと足を延ばすとこんな素晴らしいスポットが存在します。「隠れた名所」らしくそれほど観光客も多くないので、ゆっくり静かに見て回れるのもいいですね。毘沙門堂では懸造りの建物内に入ることもできますので、建築に興味のある方にも刺さるかもしれません。

アクセス

道を挟んだ向い側に、公衆トイレ付きでそこそこ広いフリーの駐車場がありますので、車でのアクセスをお勧めします。平泉駅から10分程度の距離になります。

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