思わずカスタマイズしたくなるヘリテージデザイン
Nikon Zfは1970~80年代のフィルムカメラ「FM2」からインスパイアされたレトロデザインのカメラです。近年のカメラは所謂エルゴノミクスに基づいた「自然で扱いやすいデザイン」のものが多いのですが、そこを犠牲にしてまでもデザインありきで企画された稀有なカメラですから、刺さる人にはぶっ刺さってしまうのです。
惚れ抜いて購入したカメラですので、自分好みにカスタマイズしたくなるのは必然というもの。今回はZf購入後すぐに揃えた各種アクセサリーをご紹介しましょう。
グリップ
そんなZf最大の欠点は、グリップが小さすぎて持ち辛いこと。こんな可愛いなりして重量はボディのみ710gもありますので、単焦点レンズを使うならともかく、ちょっと長めのズームレンズとか装着したら手から滑り落ちてしまいそうになります。
メーカーもそこはわかっていて、純正の後付けグリップも発売されているのですが、私が目を付けたのはサードパーティ製のこちらのグリップ。
中華製カメラ用品メーカーNEEWERのこちらのグリップは、なんとNikonフィルムカメラの名機F3を明確に意識した赤いラインの入ったデザインです。これを装着すればFM2とF3のあいの子のようなありそうでなかったけれども既視感すらあるNikonの姿に変身します。
F3を知らないという方のためにF3と並べてみましょう。ほら、F3の香りがしますでしょう?
また、製品には付属品として飾りシャッターボタンが1個付いています。真鍮製でゴールド色のちょっと凝ったデザインで、せっかくなのでこれも装着することにしました。アクセントになって可愛いと思います。
グリップのほうは付属のネジ1本でかっちりと装着でき、工作精度も問題ないようです。これを装着したままバッテリー室へもアクセスできますので、一度取り付けてしまえば頻繁に着脱を繰り返す必要もありません。カメラ本体は若干大きくなってしまいますが、格段にホールドしやすくなりますのでこれに限らずグリップは購入して損はないでしょう。
F3にご興味のある方はこちらの記事などもご参照ください。
サムレスト
グリップを装着したのでだいぶ持ちやすくなったのですが、より強固にするためにサムレストを装着しておきたいところ。とりあえず昔別のカメラで使うために買っていた手持ちのサムレストを装着してみました。
当たり前ですがZf用ではないのでポジションがしっくりきません。そこでAmazonを探してこちらのZf用サムレストを注文しました。到着まで2週間程度かかりそうなので、それまではありもので凌ごうと思います。
充電器&バッテリー
Zfを購入する際気を付けたいのは、充電器が付属していないということです。充電方法はカメラにバッテリーを装着したまま付属のUSBケーブルで行うというものですが、この場合のACアダプターすら付属していませんので人によっては追加で持ち出しが必要でしょう。Zfは販売価格を抑えるためにこのあたり極限まで節約したのだと思われます。
カメラ本体でUSB充電する場合
メーカーが推奨する純正ACアダプターがこちらですが、Amazonで6千円ちょっとします。多分出力15W以上のPD対応ACアダプターであれば使用可と思われますので、今どき皆さんスマホの充電器とかいろいろ手持ちのものがあると思いますので確認した上で、必要であれば購入したらいいと思いますが、こんな高い値段の純正にこだわる必要もないかと思います。
カメラ外部でバッテリーを充電する場合
こちらもメーカー純正の推奨品は以下のものとなり、お値段は8千円ちょっとと正直高いです。
これまでのZシリーズに付属していたこちらのチャージャーなら、もっと安く買えますしもちろんちゃんと充電もできますので、個人的にはこちらで十分かと思います。
推奨バッテリーと対応状況
ところで今回Zfに付属のバッテリーはこちら、EN-EL15cです。
ちょっと知っておいていただきたいのが、過去のEN-EL15シリーズの対応状況です。実はこの型のバッテリー、Nikonのデジタル一眼Dシリーズ展開時よりずっと採用されているもので、時代が進むにつれてEL15→EL15a→EL15b→EL15cとマイナーチェンジされているのですが、形が一緒でも過去の型番のものはZfでは使用できないことがあります。手持ちのすべての型番のバッテリーで試してみましたので以下表にまとめました。
EN-EL15 | EN-EL15a | EN-EL15b | EN-EL15c | |
---|---|---|---|---|
使用可否 | △ | ○ | ○ | ○ |
本体でUSB充電 | × | × | ○ | ○ |
外部チャージャーで バッテリーを充電 | ○ | ○ | ○ | ○ |
無印EL15に関しては、そもそもZf本体で使用できるものとできないものがありました。この原因が、製造時期のロットの違いによるものなのか、あるいはバッテリーの劣化度によるものなのかは不明ですが、もし今から予備バッテリーとして調達するなら無印EL15は避けておいた方が無難でしょう。そのほか無印EL15とEL15aはカメラ本体でUSB充電ができませんので注意が必要です。
ストラップ
昔F3で使用していたこの純正ストラップを装着しようと決めていました。このストラップの歴史は古く、おそらく1980年代にはすでに発売されていたものと思われます。デザインも良く、首周りのフィット感も良好でなにしろ価格がめちゃくちゃ安いのも魅力です。
保護シート
保護シートは正直なんでも良かったのですが、バリアングルモニターの場合、ガラス製だとモニター側を内側にした際に納まりが悪くなることがあると聞いたことがありましたので、普通のフィルム製のものにしました。
☆番外編☆レンズフード
カメラ本来のカスタマイズではないのですが、キットレンズのNIKKOR Z 40mm f/2(SE)がせっかくカメラ本体に合わせたレトロデザインなので、フードもその雰囲気を壊さないものを装着してみましょう。こちらのフードは昔購入していてたまたま手元にあったものですが、Amazonなどで似たような製本が安価に購入できるので雰囲気づくりにはいいんじゃないでしょうか。正直性能面でどれだけ貢献しているのか不明ですが、少なくともケラれは発生しませんでした。
一層レトロっぽさが際立って可愛くなりました。オールドレンズとの相性も良さそうなので、オールドニッコールとかどんどん装着してみたいですね。
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