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フロンティアライト
カメラと写真好きのフツーの会社員。好きすぎてこれで生きていけないか妄想中。ときどき新旧デジタルグッズのレビューなども織り交ぜてお届けします。

Nikon Zf ◆レビュー 購入編◆

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他に競合がない唯一無二のフルサイズミラーレス、Zf

5年間使用してきたNikonのミラーレスカメラZ6の後継として、Nikon Zfをこの度導入しました。Zfといえば、かつてのフィルムカメラNikon FMの面影を残した、70年~80年代の一眼レフを彷彿とさせるレトロデザイン(Nikon社はこのデザインをヘリテージデザインと呼んでいる)のミラーレスカメラということで、フィルムカメラ好きの私にはどストライクのカメラでしたので、発表当時は発売前の先行展示会にまで押し掛けました。

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しかしこの時実機を触ってみていろいろ思うところもあり、またこの時すでに登場が噂されていたZ6Ⅲのスペックがまだ不明であったこともあって、慌てて購入するよりもじっくり判断していこうと決めたのです。

先日そのZ6Ⅲも発売され、冷静にスペックの比較もできるようになりましたのであらためて熟考した結果、Zfのほうに白帆の矢が立ったというわけです。発売からすでに9か月が経っていて新製品としての旬は過ぎてしまいましたが、このところ絶好調のNikonのしかもまだまだ人気の機種ですので、今更感はありますが購入に至る経緯などレポートしておきましょう。

購入の決め手となったこと

結局のところ、このレトロデザインでフルサイズセンサーを搭載したミラーレスカメラは現在のところ世界にZfしか存在しておらず、他に競合となるカメラがないので、刺さった人にしてみればZfを買うしかないというのが一番の理由でしょうか。レトロデザインのカメラと言えば富士フィルムのXTシリーズもいいのですがAPS-Cになってしまいますから、それだとオールドレンズを本来の画角で使えなくなってしまうのがイマイチなのです。

もちろんデザインだけの問題ではないので、購入にあたってはあらためて新世代Zの各機種を比べてみました。候補となったのは新世代画像処理エンジンEXPEED7を搭載するミドル~ハイアマチュアクラスの以下3機種です。

スクロールできます
Z8Z6ⅢZf
発売日2023年5月2024年7月2023年10月
有効画素数4571万画素2450万画素2450万画素
手振れ補正センサーシフト5軸補正センサーシフト5軸補正センサーシフト5軸補正
シャッタースピード1/32000~30秒1/16000~30秒1/8000~30秒
ISO感度ISO 64~25600ISO 100~64000ISO 100~64000
ファインダー約369万ドット約576万ドット約369万ドット
動画記録画素数/フレームレート8K UHD:30p
4K UHD:120p
4K UHD:120p4K UHD:60p
価格(NikonDirect )599,500円435,600円299,200円
Nikonフルサイズ最新3機種比較・価格は執筆時現在のNikonDirectでの価格

こうしてみると最近発売のフルサイズ3機種はやはり値段なりの仕様の差はありますが、ことスチル(写真撮影)に関しては画素数は違っても基本性能はもう十分なレベルにあることがわかります。動画は撮らない私にしてみれば、逆にZfのコスパの良さに目を引かれました。

それにこの7月に発売されたZ6Ⅲは確かに本命ともいえる存在でしたが、いかんせん価格が高すぎました。これ円安の為替レートの問題で、海外ではそこまで高い値付けではなさそうなのですが、私たち日本人が普通に国内で購入するには控えめに言っても高いです。近年はカメラに限らず工業製品みんな高いので本当に何とかしてほしいものです。

Zfはミドルクラスでありながら最新機能をも一部搭載する「羊の皮をかぶった狼」的な要素もありますが、一方ではフォーカスレバーを省略したりボディ底部の材質がもろプラスチックだったりとコストダウンの跡も垣間見えます。しかしながらその結果、このご時世にこの性能でこの価格に落ち着いたのはずいぶんがんばったほうではないかと推察されます。私、Z6は5年間使っていて今でも大きな不満がない名機と思っていますが、個人的に使いもしないてんこ盛りの動画機能で価格が高いZ6Ⅲよりも、むしろZfのほうが自分の使いかたにはフィットするのではないかと思っています。

いろんなニッコールレンズを装着してみよう

NIKKOR Z 24-120mm F4(2022年)

さてそれではせっかくのレトロデザインのZf、手持ちのいろいろなNIKKORレンズを装着してその佇まいを見てみましょう。まずは普通に現在Zレンズで一番人気のNIKKOR Z 24-120mm F4。まあまあレンズは大きめですが、全体のバランスを壊すほどではないようです。Zfはボディ右手のグリップ部がほとんどありませんので持ち辛いことは否定できませんが、まあフィルム時代の一眼レフは望遠レンズ付けたらこんな感じでしたからねえ。むしろ懐かしのフォルムです。

AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR(2015年)

私が所有する多分一番大きなNIKKOR、AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VRを装着。FマウントなのでマウントアダプターFTZ経由となります。もっとアンバランスかと思っていましたが、それほど違和感がないような。実は以前D800を使用していた際に、望遠レンズを使うシーンで便利だった3Dトラッキング機能がZになって長らく非搭載となっていたのですが、なんとZfではこれが復活していて期待大です。

AI AF Nikkor 50mm f/1.8D(2002年)

さて時代を遡り2002年発売のDタイプレンズ、AI AF Nikkor 50mm f/1.8DをやはりFTZ経由で装着。このレンズは本来オートフォーカスですが、FTZ経由ではオートフォーカスが効かないのでマニュアルフォーカス機として使うことになります。しかしながらDタイプレンズは電子接点がありますので、オートフォーカスは効かなくてもEXIF情報がデフォルトで記録されるのはありがたいです。プラスチック感丸出しの安価なレンズですが不思議とチープカシオとか、ああいう感じの好感が持てるチープさがいい感じ。レンズ構成は伝統的なNIKKOR 50mmF1.8と全く同じですので、描写は折り紙付き。

NIKKOR 50mm F2(1974年)

更に時代を遡ってAIレンズ以前の普及型50mm、いわゆる「Newニッコール」NIKKOR 50mm F2。この後NIKKORはAIレンズの全盛期に入りますが、レンズのデザインはオートフォーカスのDタイプレンズとなるまで大きく変わりませんので、マニュアルフォーカスNIKKORといえばこのデザインを連想する方も多いのではないでしょうか。Zfにはとても良く似合っているのですが、あれですねマウントアダプターのFTZがのっぺりしていてちょっと味気ない気も。ちなみにFマウント以前のNIKKORについてはまたあらためてご紹介します。

購入したばかりで描写とか性能面についてはまだまだこれからなので、今後順次レポートしていく予定ですが、ファーストインプレッションとしては描写がZ6の正常進化系でありながら、操作感やその立ち位置はやはりZ6系ではない系統の違う特別なモデル、という印象です。どちらにしても長く付き合っていけるカメラであることを大いに期待しているところです。

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