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フロンティアライト
カメラと写真好きのフツーの会社員。好きすぎてこれで生きていけないか妄想中。ときどき新旧デジタルグッズのレビューなども織り交ぜてお届けします。

PENTAX PC35AF DATE ◆レビュー◆

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目次

PENTAX初のコンパクトフィルムカメラ「オートロン」

PC35AF(通称:オートロン)は、1982年発売のPENTAXが初めて作った「一眼レフでない」カメラ。2代目となるPC35AF-M(通称:オートロンⅡ)についてはすでにレポート済みだが、今回正真正銘初代のオートロンを入手したので改めてレビューしてみよう。

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初代オートロンはそれまで一眼レフしか作らなかったPENTAXが満を持して世に送り出した初のコンパクトカメラ。オリンパスXAなどが採用していたバリアー式レンズカバーを搭載し、当時のオートフォーカス搭載カメラとしては極めて小型であった。デザインに関しては各メーカーがいわゆるカメラ然としたデザインからの脱却を模索していた時代でもあり、近未来的なフォルムを前面に打ち出したもの。40年経過した今からするとレトロフューチャー的で味わい深い。

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本体単体ではフィルム巻き上げは手動ダイヤル式だが、別売りで専用ワインダーが用意されており、フィルムの自動巻き上げを可能としていた。これによりミニマルに持ち歩きたいときは本体のみ、自動巻き上げ機能を重視するならワインダーを装着するというふたつのスタイルを選択することができたわけだが、2代目となるPC35AF-M以降は小ささをスポイルしワインダー部はボディと一体化された。

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実際使ってみるとボディ単体時に使う手動巻き上げダイヤルは小さいうえに結構動きが硬く、何度も回していると指が痛くなるシロモノだが、一方のワインダーは構造上物理的にこの硬いダイヤルを動作させているもので、稼働に不安感が拭えない。また本体は単四電池2本で動作するので手軽と言えば手軽だが、ワインダー側にも別途単四電池が2本必要なので、ワインダーを搭載して動かすには都合電池が4本必要になるのもイマイチな感はある。シリーズ2代目以降でワインダー一体型となったのは必然だったかもしれない。

それでは早速サンプルショットを投下しよう。使用したフィルムはフジのC200。現像後Z6でフィルムデュープしデジタルデータ化後、Photoshopで階調反転をしたうえでLightroomで調整を行った。

作例と使用感など・・・操作性は2代目のほうが上か

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PENTAX PC35AF DATE (dupe by Nikon Z6)

実はレンズ周りはシリーズ通して全く変わっていない為、以前オートロンⅡをレビューした際同様、写りに関して言えば一定の水準をクリアしている。良く晴れた日の屋外のショットだが、オートフォーカスもきちんと動作しており、フィルムのコンパクトカメラとしてはソツのない写りである。

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PENTAX PC35AF DATE (dupe by Nikon Z6)

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PENTAX PC35AF DATE (dupe by Nikon Z6)

ただ、絞りもシャッタースピードも一切弄れない完全オートのカメラなので、写り方はほぼパンフォーカスとなる。最短撮影距離もこの時代としては悪くはないが0.7mなので、テーブルフォト等には使い辛い。お散歩カメラとしてスナップ撮影用途に使うのが向いていそうだ。

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PENTAX PC35AF DATE (dupe by Nikon Z6)

手前の狛犬にピントを合わせて背景ボケを狙ってみたが、あまりボケてくれなかった。開放F2.8ではあるがボケを楽しむレンズではなさそう。

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PENTAX PC35AF DATE (dupe by Nikon Z6)

ワインダーなしで使用した場合、カメラを構えた際に右手がちょうどレンズ付近にかかりやすいので注意が必要。気を付けていたのだが36枚フィルム中2枚ほど指が写り込んでしまったショットがあった。その点、ワインダーを装着すれば筐体は大きくなってしまうが自然と手がグリップに掛かるのでこうしたミスは起こりにくい。

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PENTAX PC35AF DATE (dupe by Nikon Z6)

PC35AFは筐体はプラスチック製で正直高級感とか一切感じられないが、PENTAX史上重要な一台であることは疑うべくもない。意外にも真面目に作られたカメラなので、PENTAXファンは一度手にしてみることをお勧めする。

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