CONTAX 137MA QUARTZ CONTAX CarlZeiss Planar 1.4/50 with MutarⅠ (dupe by Nikon Z6)
CONTAX純正テレコンMutarⅠとは
CONTAXのテレコンバーターシリーズ”Mutar”(ムター)はⅠ、Ⅱ、Ⅲの3種類がリリースされており、Ⅱ、Ⅲが望遠系レンズのみに対応していたのに対し、Ⅰはほぼすべてのレンズに装着可能である。
テレコンバーターというものは望遠レンズにしか対応していないことが殆どだが、Mutar Ⅰは望遠系はもちろん、標準レンズだろうが広角レンズだろうがズームレンズだろうが何にでも装着することが出来る。しかし焦点距離が2倍となる代わりに絞り値が2段分暗くなってしまうため、実際のところ広角系レンズに使ってもあまりメリットが見つからないが、標準レンズ、例えばプラナー50mmF1.4に装着すれば実質100mmF2.8相当で使用することができるのでこれなら十分に実用的と言える。望遠系なら例えばゾナー135mmF2.8なら270mmF5.6相当となり、これも実用範囲内だろう。手持ちのレンズを使いまわして新しい画角を試すことが出来るので、画質低下は危惧されるところだが便利なアイテムであることには違いない。
今回はジャンクから蘇った137MA QUARTZとプラナー50mmF1.4でフィルムで使ってみようと思う。それでは早速サンプルショットを投下しよう。使用したフィルムはフジSUPERIA X-TRA400と業務用400。現像後Z6でフィルムデュープしデジタルデータ化後、Photoshopで階調反転をしたうえでLightroomで調整を行っている。
作例と使用感・・・テレコンとしては高画質で実用性高い
CONTAX 137MA QUARTZ CONTAX CarlZeiss Planar 1.4/50 with MutarⅠ (dupe by Nikon Z6)
1段くらい絞ったので実質100mmF3.5相当でのショット。燈籠にピントを合わせ、背景はぼかしてみた。Lightroomで編集する経過においてかすみの除去等の処理も行っていることもあり、プラナー50mmレンズ単体での画質と遜色のない仕上がり。
CONTAX 137MA QUARTZ CONTAX CarlZeiss Planar 1.4/50 with MutarⅠ (dupe by Nikon Z6)
旗の文字にピントを合わせた。背景のボケ具合がちゃんと望遠系の写りとなっている。
CONTAX 137MA QUARTZ CONTAX CarlZeiss Planar 1.4/50 with MutarⅠ (dupe by Nikon Z6)
巨大シャボン玉を追いかけ回す子供を狙った。たまたまISO400のフィルムを使っていてシャッタースピードを稼げていたのが幸いしたようだ。それにしてもこのショット、フジSUPERIA X-TRA400を使っているのだが、このフィルム発色が渋くてあまり好みでなかったがCONTAXで使うとちゃんと色が乗って良好な写りとなった。
CONTAX 137MA QUARTZ CONTAX CarlZeiss Planar 1.4/50 with MutarⅠ (dupe by Nikon Z6)
現在市場に出回っているMutar Ⅰの多くは経年によりレンズに薄クモリのある個体が多く、入手に当たっては気を付けたいところだが、デジタルで使うなら後で画質のレタッチができるのでクモリの影響をリカバリできるのも便利な点だ。うまく使えばいろいろな効果が得られるので、CONTAXユーザーならチェックしておいて損はない。
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