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フロンティアライト
カメラと写真好きのフツーの会社員。好きすぎてこれで生きていけないか妄想中。ときどき新旧デジタルグッズのレビューなども織り交ぜてお届けします。

KONICA C35 flash matic ◆レビュー◆

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目次

お手軽コンパクトフィルムカメラの雄「ジャーニーコニカ」

コニカC35は、1960〜1970年代に「ジャーニーコニカ」の愛称で一世を風靡した、レンジファインダー内蔵のコンパクトフィルムカメラ。ジャーニー(Journy)という言葉からもわかるように、旅行に気軽に持っていけるコンパクトカメラをコンセプトとしていた。

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初代C35の発売が1968年。露出はプログラムAEを搭載しシャッタースピード1/30~1/500の範囲でオート撮影となるが、レンジファインダーでピント合わせを行う為、ある程度撮影者の意図を反映できるカメラとなっており、定評のあるHEXANON 38mm F2.8レンズの描写と相まって人気機種となった。本機 flashmatic は初代C35にフラッシュの着脱だけで簡便にフラッシュ撮影ができるFlashmatic機構を組み込んだ機種で、発売は1971年となる。その他の機能は初代と変わらないが、一説にはレンズのコーティングが違うのでこちらのほうが高画質との意見もあるようだ。

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50年も前のカメラであるが、カメラらしいシンプルかつ端正なフォルムは今見ても非常に美しく、すでにカメラとしてのひとつの完成形にあったと言えるかもしれない。入手した個体は完動品なうえ外観的にも美品クラスであったが、フィルム室のモルトが劣化しほぼ機能していないような状態であった為、自力でモルトの張り替えを行った。尚、このカメラは露出を感知した結果でシャッタースピードが決まる為、露出計に不備があるとシャッタースピードは1/30に固定されてしまう。逆を言うと故障品でもシャッターは1/30で切れてしまうので、入手にあたってはシャッターが切れたことのみで正常と判断してしまってはいけない。必ず電池を入れてみて、最低限露出計が正常動作することだけは押さえておきたい。

それではサンプルショットを投下しよう。今回使用したフィルムはフジの業務用ISO100、フィルムの現像後D800でフイルムデュープを行い、PhotoshopとLightroomでネガポジ反転と調整を行いデジタルデータ化した。

独特の色合いとフィルムの風合いが魅力

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KONICA C35 flash matic (dupe by Nikon D800)

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KONICA C35 flash matic (dupe by Nikon D800)

38mmF2.8は決して暗いレンズではないが、それでもISO100に限定してしまうと室内のショットはシャッタースピードが結構厳しい。この日は雨天であったこともあり、多くのシーンでシャッタースピードは1/30となってしまった。この場合絞りは開放値となってしまっているはずで、全体的に優しい雰囲気の描写となっているようだ。また逆光につき少しフレアっぽい描写ではあるが、雰囲気は悪くない。

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KONICA C35 flash matic (dupe by Nikon D800)

こちらも雨天の為F値は開放付近のショット。例によって少々フレアっぽいが雰囲気は良好だ。

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KONICA C35 flash matic (dupe by Nikon D800)

曇り空だが完全に屋外のショット。光量もあったのでそこそこ絞り込むことができたと思われ、前述のショットよりシャープな印象となった。尚、すべてのショットはPhotoshopとLightroomで調整しているため、色合いとか描写力がカメラ本来のものなのか、編集で後から盛られたものなのか当の私にも判断がつかないながら、多くのショットでこの機種特有の若干パステル調な色合いが楽しめる。個人的にはスナップ用途としては38mmは少し狭く感じるということと、最短撮影距離が0.9mとかなり長いことが残念な点ではあるが、フィルムの絵を手軽に楽しむには悪くない選択ではないだろうか。

次回、追加でもう少しサンプルショットを投下してみたい。

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