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フロンティアライト
カメラと写真好きのフツーの会社員。好きすぎてこれで生きていけないか妄想中。ときどき新旧デジタルグッズのレビューなども織り交ぜてお届けします。

TECHART TA-GE1B CONTAX G to NEX AFアダプター ◆レビュー◆

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SONYのNEXシリーズでマウントアダプターを使ってオールドレンズを楽しむというのは、今やそう珍しいことでもなくなった。中でもCONTAXのレンジファインダーGレンズはツァイス銘柄でありながら比較的安価であることから人気となり、この2~3年で相場も2~3割上昇している。

通常マウントアダプター経由でオールドレンズを使った場合、フォーカスはマニュアルとなるのが当たり前だったが、なんとそのCONTAX GレンズをNEXシリーズにてオートフォーカスで使えるという前代未聞のアダプターが発売された。TECHARTのTA-GE1Bというこの製品は実は同社のアダプターの第2世代品であり、初代ではできなかったマニュアルフォーカス機能も追加した改良版である。

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日本では焦点工房が正規代理店ということで取り扱っており、Amazonでも購入できる。価格は3万円強とマウントアダプターとしては決して安くはないが、CONTAX GレンズをNEXでオートフォーカスで使えるなどという夢のような話に心がときめいてしまい購入せずにはいられなかった。

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焦点工房はこの分野では取扱品も多く、購入後のサポートも行ってくれるので信頼しているショップのひとつだが、今回も輸入品にも関わらず日本語の詳細なマニュアルが用意されていた。製品は思っていたよりずっとコンパクトで、以前購入したKIPON社製のマニュアルフォーカス専用アダプター(過去記事はこちらなど)と比べてもさほど差がないくらいである。

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左がTA-GE1B、右がKIPON社製アダプター

NEX-6に装着するとこんな感じで、全く違和感がないどころかむしろ似合ってさえいる。手持ちのCONTAX Gレンズ3本で試してみたが、一言で言えばオートフォーカスするにはするが、概ね可動音は大きく、スピードは遅く、精度もいまひとつというのが実際のところであった。とはいえ使いものにならないかと言われれば、必ずしもそうではない。以下それぞれレンズ毎にレポートをしているが、ひょっとすると挙動には個体差があるかもしれないので、その点はご注意願いたい。

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■Biogon28mmF2.8
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手持ちの3本中最も合焦しにくく、ピントの成功率も歩留りが悪い。マニュアル上オートフォーカスエリアはフレキシブルスポットの中心点の設定を推奨しているが、ビオゴン28mmではこれだと極端に合焦し難くなり、むしろ中央重点のほうがまし。また、本機を使うと焦点距離や露出などのEXIF情報が記録されるが、なぜか焦点距離は21mmまたは35mmで記録され、28mmと正確に記録されなかった。

【作例】
パノラマ_01
SONY NEX-6 CONTAX(G)Biogon2.8/28mm 1/1600秒 ISO100

TOCHO.jpg
SONY NEX-6 CONTAX(G)Biogon2.8/28mm 1/800秒 ISO100

尚ビオゴン28mmをNEX-5で使うと被写体や構図によって四隅がマゼンタ被りを起こすことが多かったが、NEX-6ではだいぶ目立たなくなっていた。

■Planar45mmF2
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ビオゴン28mmに比べるとかなりピントは合いやすいが、被写体のあまり細かい部分を狙うと微妙にピントを外していることが多い。例えば花のしべをきちんと合焦させるのは至難の業。あまりピントにシビアな被写体はそもそも避けたほうが無難のようだ。但し、レンズ自体の描写力は高いので、ピントさえ合えばいい絵が撮れるだろう。プラナー45mmに限らないが薄暗い場所ではオートフォーカスの精度は段違いに悪くなるので、屋外や明るい室内で使いたい。

【作例】
PIANO.jpg
SONY NEX-6 CONTAX(G)Planar2/45mm 1/80秒 ISO640

CAFE_22.jpg
SONY NEX-6 CONTAX(G)Planar2/45mm 1/400秒 ISO100

■Sonnar90mmF2.8
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マニュアルでは最もスピードが遅いとのことだったが、体感ではプラナー45mmとほとんど差がなかった。全体的に動きはプラナー45mmと同程度で、焦点距離が違うだけでこの2本は似た感覚で使用できた。オートフォーカス精度はわずかに低く感じられるが、ピントさえ来れば出てくる絵は良好。

【作例】
紅葉_021
SONY NEX-6 CONTAX(G)Planar2.8/90mm 1/160秒 ISO250

パノラマ_03
SONY NEX-6 CONTAX(G)Planar2.8/90mm 1/400秒 ISO100

ところで露出設定はカメラ側にもレンズ側にもあるのでどうするのかというと、NEXの「シャッター半押しAEL」設定を「入」にした場合は双方を一致させることで最適値となり、「切」にするとカメラ側は常に開放でレンズ側の絞り値が有効となる。後者の場合だとEXIF情報が常に開放値ということになるのでどちらを選ぶべきか迷うが、個人的には後者の方法がラクに感じた。

また、アダプターの斜め上部にマニュアルフォーカス用ダイヤルがあるので、マニュアルフォーカスで使う場合やオートフォーカス後ピントを追い込む際にはこれを使うことになるが、こんな小さいダイヤルなのになかなかスムースな動きをするので、KIPON社製のマニュアルフォーカス専用アダプターよりもむしろ使いやすい。この機能が込みではじめて本アダプターの使い勝手は許せるレベルといえる。但し、使っているうちにオートフォーカスどころかマニュアルフォーカスでもピントが合わなくなることが度々起こり、この現象が発症するとレンズ、アダプターの取り付け直しまたはバッテリーの抜き差しを行わないと復活しないなど、全体的に動作は不安定である。

これらも含め共通して言えるのは、最近のカメラの普通のオートフォーカスと同じレベルを期待してはいけないということだ。しかしそれでも、マニュアルフォーカスで撮るよりもだいぶ楽であることには違いない。ただしピントの精度の問題はどうしても残るので、失敗してはいけないような大事な撮影をこれで行うのは避けたほうがいいだろう。また、バッテリーの消耗も非常に早いので、外出先で使うなら予備バッテリーは必須だ。本製品は万人には勧めにくいが、CONTAX Gレンズは購入したものの、マニュアルフォーカスが面倒で結局あまり使わなくなった・・・という(私のような)ユーザーなら、一度は体験してみてもいいかもしれない。

※TA-GE1Bその後のレポートはこちら

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