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周八枚で撮る雨上がりの湯島聖堂
伝説と謳われる8枚玉ズミクロンを完全再現したといわれるライトレンズラボ社M35mmF2、通称「周八枚」を装着して、ライカM10を片手に東京は文京区湯島にある湯島聖堂へ向かいました。道中雨に見舞われたため、期せずして雨上がりの風景を撮影することになりました。

ここは何度か撮影したことがありますが、まるで中国と見まごうばかりの史跡が見事なスポット。何度来てもこの大成殿の姿には圧倒されます。
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F値開放で手前の絵馬にピントを合わせ、大成殿は大きくぼかすつもりが、さほどボケてくれませんでした。F2という値は明るいほうとは思いますが、35mmという広角では大きなボケをつくるのはなかなか難しいようです。遠近感はほどほどに表現できていますでしょうか。

しかしながら、普通に撮ったショットでも隅々までしっかり写っていて、見返してみてもその場の空気感のようなものすら感じられます。35mmという画角も臨場感を表現するにはちょうどいいのかもしれません。


マニュアルフォーカスなので動いている人にピントを合わせるのは少しコツが要りますが、わりと被写界深度があるので意外といけますね。

中距離の遠景ですが、これもF2のまま撮っています。解像感が損なわれることもなくすごく良く写っていますね。このレンズ、なんでも開放のままでいけるんじゃないかと思ってしまいます。

実は今回投下したショットは、すべてF値開放で撮影したものです。よく見るとピントの合った場所とそうでない部分に微妙なアウトフォーカスが出来ていて、これが全体で見た際に遠近感とか、空気感を演出しているのかもしれません。オリジナルの8枚玉ズミクロンもこういう描写なのでしょうか。もう少しいろいろ撮ってみないと断言できませんが、このレンズひょっとして大当たりかもしれません。
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