LEICA M4 SUMMICRON-M50mm F2 (dupe by Nikon Z6)
ライカM4の実写レポート
購入したライカM4の実写レポートをお届けしよう。今回使用したフィルムはフジの業務用100。いつものようにネガ現像後Nikon Z6にてフィルムデュープしたものをPhotoshopで諧調反転、Lightroomで画質調整しデジタイズを行っている。
今回がM4購入後の初使用となるが、使用したレンズはズミクロン50mmF2のみ。M4は露出計を持たないので、念のためフォクトレンダーのVCメーターを装着して時々光量の確認をしながら撮影を行った。
LEICA M4 SUMMICRON-M50mm F2 (dupe by Nikon Z6)
ロケーションは何度も撮影しているが、東京は台東区の上野恩賜公園。ここは敷地が広く人出も多いいわゆる観光スポットなので、カメラを持ってうろうろしていても周りに気を使うことなく撮影できるところが気に入っている。
LEICA M4 SUMMICRON-M50mm F2 (dupe by Nikon Z6)
マニュアルフォーカスなので動いている被写体にピントを合わせるのは難易度が高いが、静止物であればそこまで難儀ではない。ファインダーは愛用しているライカCLよりも大きくかなり見やすい部類に入ると思う。こちらは左側手前の燈籠にピントを合わせてF5.6あたりまで絞っているが、解像感は十分感じられる。
LEICA M4 SUMMICRON-M50mm F2 (dupe by Nikon Z6)
シャッタースピードダイヤルがボディ軍艦部にあるカメラでは、撮影スタイルとしてどうしてもシャッタースピードを先に設定し、絞りで調整するという疑似シャッター優先っぽい感じになりがちだ。しかし突然日蔭に入ってしまうとどこまで開けるか絞るかで一瞬迷ってしまう。こちらはそんなシーンで撮影した一枚。もう一段開けてもよかったかもしれない。
LEICA M4 SUMMICRON-M50mm F2 (dupe by Nikon Z6)
まだ少しだけ残っていた紅葉を撮影。50mmだと少し狭すぎて納得のいく構図ができないのと、上空を見上げたことで露出が暴れたと思われるが、ちゃんと写っているので細かいことは気にしないことにする。
LEICA M4 SUMMICRON-M50mm F2 (dupe by Nikon Z6)
ここまで撮影していてふと思ったのだが、M4を使っていると「写真を撮る」以外のことが念頭から外れてしまう。被写体を探して歩きながら、光量に注意し、時にはVCメーターで設定を確認しつつ、被写体を捕えてファインダーを覗く。ピントが合わせられるか、ダメなら次に何をするか、フィールドでずっとそんなことを繰り返しているのだ。もはや半トランス状態に陥っているといってもいい。
LEICA M4 SUMMICRON-M50mm F2 (dupe by Nikon Z6)
本当なら絞ったショットだけではなく、大胆に背景をぼかしたりとかしてみたいが、シャッタースピードの最高速が1/1000秒のM4ではこれはなかなか難しい。そういうのはむしろデジタルのミラーレス機のほうが向いているだろう。
LEICA M4 SUMMICRON-M50mm F2 (dupe by Nikon Z6)
完全マニュアル機であるM4は、一枚の写真を撮るのにフィルムを巻き上げて、絞り値とシャッタースピードを設定して、ピントを合わせるというプロセスを経てやっと撮影することができる。非常に煩雑なはずなのだが、実際のところカメラの設定は常に考えながら歩いているのでそこまで負担にならず、ピント合わせもファインダーの二重像が見やすいのでストレスは感じない。むしろ、自身が撮影のプロセスの一部となり機械を操っている感触が心地よく思えるのだ。ただ写真を撮るだけなら一眼レフのほうが便利なのは間違いないが、やはりライカは特別ななにかがあると言わざるを得ない。
コメント
コメント一覧 (2件)
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買って良かったですね。M4。
楽しく撮影されている様子が伝わってくるようです!
それにしても2枚目のカメラの写真、かっちょいいですねえ。
メカって感じで面白そうです。
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ありがとうございます。大事に使おうと思います。
…デジタルのライカってどうなんですかね?興味がわいてきました。