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フロンティアライト
カメラと写真好きのフツーの会社員。好きすぎてこれで生きていけないか妄想中。ときどき新旧デジタルグッズのレビューなども織り交ぜてお届けします。

LEICA M4 ◆レビュー 外観編◆

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目次

クラシックM型ライカの完成形M4

ライカM4は1967年というまさにライカ全盛期にローンチされたM型ライカの完成形とも言われるモデル。実際のところM5は除いて、その後のM型ライカのデザインはM4を基調としており、デジタルになった現在のMも驚くほどM4に似ている。この時点でM型ライカはすでに完成域に達していたと言っても過言ではないだろう。

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ライカを購入しようとする者は誰一人の例外なくどのMにすべきか悩むことになるが、私もまたそうした道を辿った一人だ。デジタルのMは価格的に無理なので、候補として絞ったのは初号機にしてマスターピースであるM3、35mmフレーム付きで巻き戻しクランクを採用したM4、露出計も付いて28mmフレームも付いたM6の3機種。どれを選んでもおそらく後悔はなかったと思うが、やはり35mmフレームは欲しかったのと、M6はもし将来的に露出計が故障した場合、修理してくれる先がなさそうというのが気になった。

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M4はM4でも、いわゆる「ライカ冬の時代」に突入した後のモデルであるM4-2、M4-Pも候補として考えていたところ、銀座のとある中古カメラ店のじいさんから「あれは中身はM4じゃない、コストカットしてつくった別のカメラ」のようなお話をいただいた。28mmフレームも付いていてスペックだけ見ると悪くない選択かと思っていたが、別の店の店員もあきらかにM4-Pは推していなかった。確かに、最初の一台として考えるならライカがその全盛期に手掛けたモデルのほうが、ライカらしさを体現しているとも考えられる。

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そんなある日たまたまめぐり合ったM4は、細かい傷は見られるが全体的には綺麗で、実用機としては十分なクオリティであったことから購入を決めた。シリアルナンバーから調べてみると、製造は1970年代なかばのもので、ざっと50年前の個体である。当時の販売価格は20万円前後と思われるので、現在の貨幣価値で換算すると4~5倍程度、約100万円前後ということになるが、現在の中古相場は20万円~30万円程度で推移している。

私はカメラが趣味なので大枚はたいて購入に至ったわけだが、しかし何といっても50年前のフィルムカメラであるということは冷静に判断するべきと思う。肝心のフィルムはどんどん価格が高騰し入手のコストもばかにならないどころか、そもそもいつまで生産されるのか先行きは全く不透明である。仮にフィルムが世界的に生産完了されたら、ライカといえどもフィルムカメラの価値はどうなってしまうのか誰にもわからない。ライカを投資の対象として扱うのは個人的に全くお勧めしないことは記しておこう。

さて、それでは早速手持ちのレンズやアクセサリーを装着してみよう。

手持ちのレンズを装着してみた

ライカ 沈胴ズミクロン 50mm F2

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まずは王道中の王道、1stズミクロン50mmF2。本当は固定銅鏡のほうが欲しかったが、たまたまめぐり合って手に入れたのがこの沈胴タイプであった。このズミクロン、シリアルナンバーからすると1955年製で、この時点ですでにレンズとボディに20年の時の隔たりがある組み合わせであるが、そこから更に50年経って私が手にしているというのが実に感慨深い。

フォクトレンダー ノクトンクラシック 40mm F1.4 MC

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コシナ製の現代レンズ、ノクトンクラシック40mmF1.4。これを装着すると50年前のカメラがぐっとモダンな装いとなる。M型ライカの番外編モデルであるライカCL(ライツミノルタCL)入手時(過去記事こちら)に標準レンズとして購入していたものだ。焦点距離は40mmだが、これを装着した際のM4のブライトフレームは50mmが出るので、撮影時はフレームよりひとまわり大きい範囲が記録されることになる。本当は35mmが欲しいが、以前所有していたカラースコパー35mmはすでに売り払ってしまったので、そのうち何か35mmを再導入しておきたい。

ミノルタ Mロッコール 90mm F4

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こちらも前述したライカCL用に購入したもの。このモデルは距離計連動用のカムが斜めに傾斜しているいわゆる「傾斜カム」と言われる仕様のもので、ライカCLで使うぶんには問題ないが、他のM型ライカでは無限遠が出ないことがあるとまことしやかに言われているレンズである。しかし私のM4ではファインダー上は問題なく無限遠が出た。実撮影でどのような影響があるか現段階では不明だが、もともとF4だし厳密なピント精度が求められるレンズとも思わないので、大丈夫のような気はしている。このレンズ、名前こそMロッコールでミノルタだが、中身はライカのエルマーであり、ライカ製と思えば非常に安価に入手可能だ。

リコー GRレンズ L28mm F2.8

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GR28mmF2.8はLマウントなのでLM変換アダプターを噛ましているが、もともとレンジファインダー用に設計されたレンズなので非常に良く似合っている。M4は28mmフレームが出ないので、外付ファインダーも装着してみた。ちょっとファインダーが大きすぎるきらいはあるが、これはこれでアナログっぽく個性的ともいえる。

フォクトレンダー VCメーター

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M4は露出計を装備していないため、絞りもシャッタースピードも一切の設定を自分で決めなければならない。実際のところネガフィルムを使用するにおいては、勘と経験だけで設定してもおそらくいけるだろうとは思っているものの、ちょっと自信がない時に便利なのが外付けの露出計である。ライカ純正の露出計を探すのもいいが、もっと手軽に光量を計測してくれそうなのがフォクトレンダーのVCメーターだ。こちらもすでに入手済み(過去記事こちら)であったので活用しようと思っている。これを購入した時の2019年の記事を読み返すと、「いつかM型ライカを購入した時には~」みたいな記述があるが、2年後本当にM型ライカを購入してしまうとは当時の私は思っていなかっただろう。

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コメント

コメント一覧 (4件)

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    趣味ですねえ〜。
    このワンカットワンカット撮る作業も
    さぞかし楽しかったことでしょう笑
    ズマロン、行っちゃってください。
    私はVoigtlander沼にハマりそうです。。

  • SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    このあとライカ沼があるのかと思うと恐ろしいです…いやマジで。
    正気を失わないように自分を律して生きていこうと思います(笑)
    フォクトレンダーいいですよねー。

  • SECRET: 0
    PASS: f3b0ed8d09e156ee52cc478dfb5631c8
    調べたらズマロンって結構なお値段されるんですね。こわっw
    やっぱりライカ持ちの方はライカのレンズじゃないととか
    思うんですかねえ。
    ズマロン1本でVoigtlander3・4本イケチャイマスよ。

  • SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    いやー、そうなんですよ。
    コストパフォーマンス考えたらフォクトレンダー一択とは思うんですが、後々絶対ライカが欲しくなるのが目に見えているというか。
    ライカの35mmは特に高いんで、迷っちゃいます。

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