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フロンティアライト
カメラと写真好きのフツーの会社員。好きすぎてこれで生きていけないか妄想中。ときどき新旧デジタルグッズのレビューなども織り交ぜてお届けします。

ライカCLがオーバーホール完了した件

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目次

故障したライカCLのオーバーホール費用は5.5万円

某巨大フリマアプリで落札したライカCL(ライツミノルタCL)は、概ね実用に耐え得る稼働状態ですっかり気に入って使っていたのだが、ある日突然巻き上げレバーが動かなくなり使用不可となってしまった。ライカCLの修理を考えている方のために、今回修理までの経緯や諸々を記しておこう。

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落としたりぶつけたりもしておらず、一体何がきっかけでそうなったのかわからないが、とにかくフィルム巻き上げができないのでシャッターも切れない。元々格安で入手した個体だったからこれまでの他のカメラのように自分で分解修理してみようかとも思ったが、ミノルタとの合いの子とはいえお気に入りのライカである。万が一にも失敗してオシャカにしてはならない。そこで、修理を請け負ってもらえる業者を探すことにした。

ネットで見つけた最初の修理業者は、ライカCLの取扱いはしていないとのことで断られた。HP上でかなり多くの過去修理履歴を紹介していたし、その中にはライツミノルタCLの修理写真もあったので期待していたのだが、何の理由かタイミングによっては受けてもらえるとは限らないようなので、まず事前の問い合わせは必須であることを知った。

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次にこの業界ではおそらく最も有名な関東カメラへ問い合わせてみた。HPにはライカCLの修理は可と記載あったので無条件で受けてもらえるかと思っていたところ、こちらからのメールの問い合わせに対して、対象個体の①露出計が動いているか、②フィルム巻き上げスプールに割れがないか、の2点の確認の打診が来た。どちらもOKと返信したところで、初めて正式見積もりを行うための商品配送の許可をもらえた。露出計が動いてないか、スプールが割れている場合は修理に応じてもらえない可能性があったということだろうか。代替の部品の在庫があるかどうかによるものかもしれない。

正式見積もりの結果、費用は5.5万円。巻き上げレバーだけ直してもらえればよかったのだが、故障部分だけの修理は受けておらず、オーバーホール(分解清掃処理)のみ受けますとのことであった。正直、その2/3程度の価格で入手した個体であったので、買ったより高いお金を払ってオーバーホールまでする価値があるのかどうか迷ったものの、お気に入りのカメラであったことと、オーバーホールした場合どんな状態になって戻ってくるものなのか興味もあって、その値段で手を打つことにした。

修理後の調子は上々、但し外観のケアは別料金

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修理期間は約3か月とのことであったが、2.5か月くらいで修理完了の連絡が来た。代金を振り込んだ後、到着したライカCLはオーバーホールと、CdSの交換による露出計の調整が行われていて、機能的には全く問題のない状態となって戻ってきた。但し、私のライカCLはもともと外観にスレや変色があり、お世辞にも美品とは言えなかったが、そこは戻ってきても何ら変わっていなかった。ちょっとくらいどっかキレイなパーツと交換してくれてたら嬉しかったが、オーバーホールとはそういうことではないらしい。

そのつもりでよくよくHPを見ると、オーバーホールとは機能回復を目的とするのみの作業であり、外観のケアをしたい場合はフルレストアといって別料金となるとの説明があった。さすがにこれ以上の費用をかけるつもりはなかったとはいえ、見積もりの段階でそのあたり告知してもらえたら、ひょっとしてあと2万円くらいなら払っていた可能性もあったが、余計なセールスはしないのが社の方針なのかもしれない。

関東カメラはクラシックカメラ修理の最後の砦と言われることも多く、メーカーですら修理を受けてくれないクラシックカメラを蘇らせてくれる貴重な存在である。今回のやり取りで感じたのは、商売っ気がない無骨な職人のイメージだ。オーバーホール費用として5万円は安くはないが、M型ライカなら10万は下らないだろうから、それを思えばいたしかたないところだろう。逆に考えると、50年前のカメラが5万円で蘇るなら、安いものかもしれない。

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