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フロンティアライト
カメラと写真好きのフツーの会社員。好きすぎてこれで生きていけないか妄想中。ときどき新旧デジタルグッズのレビューなども織り交ぜてお届けします。

LXA-OT1のケースを自作してみた (初心者)

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月刊Stereo誌1月号の付録であるラックスマン社製デジタルアンプLXA-OT1は、雑誌の付録とは思えない高コストパフォーマンスであっという間に雑誌は品切れ、今ではバックナンバーもなくすでに入手困難となっている。かくいう私も過去記事のとおり、この小さなユニットの音の良さには感心するばかりで、すっかりお気に入りとなってしまった。

前回100均で買ったケースを加工してとりあえず使用していたが、やはりある程度ちゃんとしたケースに収めたい。そこでLXA-OT1をきちんと収められるケースを自作してみた。完成品がこちら。

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あまり高級感とかはないが、実用上問題ないレベルの出来である。思ったほど小型にならなかったのにはそれなりの理由があるのだが、まずは製作過程を遡ってみよう。

PCの自作歴こそ長い私だが、今回は勝手が違った。電子回路の知識はほとんどないし、ケースといってもどこから部品を調達したらいいのかすらさっぱりである。とりあえずネットでググってみると、あるわあるわLXA-OT1ケース自作例がたくさんヒットするので、これらの記事を参考にまずはアキバで部品を揃えてみた。アキバには何でもあるのだ。

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ケースはTAKACHI製のCD-90SBというもの。(ちなみにTAKACHI社は電子機器のケースメーカーとしてこの世界では超有名。)ボディはアルミ製だが、パネル部はABS樹脂製だ。あとはスピーカー接続ユニットと、RCA端子とRCAプラグ。ボリュームつまみは使わなくなったPC用ファンコントロールユニットから拝借。別途3M径ネジとプラワッシャーなども用意している。ここまでで部品代はおよそ2,000円程度。

まずはLXA-OT1をケースに固定するため、ケースにネジ穴を空ける必要がある。しかし一体どうやって金属に穴を空ければいいのか。ボール盤とかあれば最適だが、このためだけにボール盤まで買ってしまったのではコスト的に合わない。そこで今回使ったのはたまたま持っていた電動ドライバードリル。ずっと前壁の穴あけ用に買ったものであるが、よく見ると付属のドリルは金属用にも使える仕様ではないか。

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フリーハンドでドリルをまわすのは位置決めとか難しいのではと思ったが、そこは気合で乗り切った。金属といっても比較的柔らかいアルミ製だったのが幸いしたかもしれない。

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パネル部にも穴を空けていく。こちらはABS樹脂製なので楽チン。だが反面ここは金属製であったほうが見た目の高級感はあったはずだ。

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シャーシ部分に基盤固定用のネジを取り付け。ナットとワッシャーをうまく重ねることで、基盤がシャーシに接触しないように設置。接触してしまうと通電時ショートの可能性がある。

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RCA端子の接続。RCAは極性があり、内側が+(ホット)、外側が-(グランド)とのこと。

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ここで部品が足りないことに気づき、急遽必要な部品を取り寄せした。基盤とACアダプターを繋ぐDCジャック、DCプラグ、そして良さげなボリュームつまみを発見。追加部品代およそ600円。

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DCジャックの接続。LXA-OT1のジャックは外径5.5mm、内径2.1mmなので、このサイズのパーツを選べばよい。DCジャックにも極性があり中央が+、外側が-らしい。そうするともう一個端子があまってしまうが、これば電池を接続するような場合に使うようなので今回は放っておく。DCプラグ側のコードのどっちが+か-か迷ったが、通常は黒が-のことが多いようだ。従って写真のように接続する。

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パネルにパーツをはめ込み、LXA-OT1と接続。実はここが今回の自作のポイントである。ネットの作例を見るとほとんどがLXA-OT1の基盤からスピーカー接続ジャックやRCA端子を取り外したうえで製作をしているのだが、私は今回あえてこれを行っていない。LXA-OT1は元の姿を維持したままケースに収めようとしているのである。

なぜこんなことをしているかというと、ひとつは今や入手困難となってしまったLXA-OT1は手を加えないでおきたかったということと、もうひとつは基盤からパーツを取り外すにあたって半田を除去せねばならないが、半田の扱いに慣れていない私は万が一にもこれに失敗して基盤をオシャカにしたくなかったのだ。そのため、寸法でいえば高さ40mm以下のケースには物理的に収まらず、思い切った小型化ができなかったのである。但しこの方法だと電子接点が増えてしまうのでオーディオ的には本当はNGだということは重々承知の上だ。

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ケース付属のゴム足を取り付け。貼り付け部がシールになっているので、取り付けは簡単。

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作業中に追加で入手したボリュームつまみを付けて完成。LXA-OT1自体に一切手を加えないため、電源ON時のLED点灯をフロントパネル上で再現することができなかったのが惜しいが、使用上は問題ない。欲を言えばやはりフロントパネルを金属製にして、もっと高級感を出したかったところだ。そもそもケースはTAKACHI製だけでももっと多くの選択肢があり、もう少し慎重に選ぶべきであったかもしれない。まあそのうちまた別のケースを作ってみるのもいいだろう。

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こうして工程を振り返ってみるとごく簡単に作れてしまったように思うかもしれないが、実際には部品の選定とか、どんな道具が必要なのかとか、試行錯誤の連続であった。だが、今回の制作でひょっとして電子工作っておもしろいのではないかと思ってしまった。少し勉強してみようか。

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コメント

コメント一覧 (3件)

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    スゴイですねー!!
    職人さんのようです。

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    ありがとうございます。
    完成まで2週間くらいかかったんですよ~

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    たったの2週間ですか・・すごいです!
    今度は電源ON時のLED点灯をフロントパネル上で再現して下さい!

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