Nikon Z6 NIKKOR Z 24-70mm f/4S 1/80 F8 ISO100
東京は渋谷区神宮前に位置するかつての宮下公園が、三井不動産による大規模再開発によりミヤシタパーク（MIYASHITAPARK）としてオープンしました。
Nikon Z6 NIKKOR Z 24-70mm f/4S 1/100 F8 ISO100
コロナ禍の影響で開業日程は遅れましたが8月4日にグランドオープン、当初は入場に事前予約が必要でしたが、現在は自由に入場できます。
Nikon Z6 NIKKOR Z 24-70mm f/4S 1/100 F8 ISO100
数年前にはナイキジャパンが公園の命名権を買い取り、「宮下ナイキパーク」となる可能性も浮上していたのですが、その後三井不動産の介入により現在のかたちで収まったようです。4階の公園部分にはそのころの名残りのようにボルタリングとか多目的コートが設置されています。
Nikon Z6 NIKKOR Z 24-70mm f/4S 1/160 F8 ISO100
Nikon Z6 NIKKOR Z 24-70mm f/4S 1/500 F4 ISO100
1F通路部には屋台街を思わせる赤提灯が並ぶ「渋谷横丁」が展開されています。近代ビルの一画が昔ながらの飲み屋街化されているという演出で、こうしたレトロ飲み屋は現在も一定の需要がありますので、商業施設としてはツボを得た構成といえるでしょう。
Nikon Z6 NIKKOR Z 24-70mm f/4S 1/125 F4 ISO100
Nikon Z6 NIKKOR Z 24-70mm f/4S 1/180 F5.6 ISO100
実際写真映えもするのでひと通り写真も撮っておきました。が、何でしょう、なにか心に引っかかるものがあります。これ、演出ですよね。本当のレトロではありません。そこで気付いたのですが、もともとここにはレトロ飲み屋街があったじゃないですか。
Nikon Z6 NIKKOR Z 24-70mm f/4S 1/180 F8 ISO100
パークのすぐ隣には本物のレトロ飲み屋街、「のんべい横丁」があります（過去記事こちら）。ここは広さ2～3坪の小さな店が40軒近く固まっている歴史ある飲み屋街ですが、ミヤシタパークと隣接する関係となってしまいました。渋谷横丁とはガチで競合関係となりますが、三井不動産の巨額資金下で営業する渋谷横丁に対抗できるはずもありません。三井不動産はなぜのんべい横丁も含めて再開発をしなかったのでしょうか。
もともと宮下公園はホームレスのたまり場だった時代もあり、このあたりは渋谷といっても裏エリア的な位置付けだったと思います。再開発の名のもとに、都市にとって都合の悪い現実を排除してきた歴史がある場所です。私は、それ自体は仕方がないことと思っていますが、巨大資本を盾に弱小事業者を排除するという構図が渋谷の駅前であからさまに行われているように思えて、違和感を感じずにはいられませんでした。杞憂に過ぎなければいいのですが。
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