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フロンティアライト
カメラと写真好きのフツーの会社員。好きすぎてこれで生きていけないか妄想中。ときどき新旧デジタルグッズのレビューなども織り交ぜてお届けします。

Tamron SP AF90mm F2.8 Di MACRO(272E) ◆ レビュー ◆

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Nikon D800 Tamron SP AF90mm F2.8 Di MACRO 1/100秒 F4.8 ISO400

Nikon純正のマクロレンズ(Nikonはマイクロレンズと呼んでいる)では60mmF2.8Gとか105mmF2.8Gが評判も良いことはわかっていた。今回導入にあたってもう少し懐に優しいものも選んでいたところ、最終的には”伝説のタム9”、お馴染みのタムロン90mmマクロということになってしまった。現行のタムロン90mmマクロは2種類が併売されているが、安いほうの272Eなら新品でも3万円程度という圧倒的なコストパフォーマンスで、しかし写りは折り紙付きだ。

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実は私はすでにSONYのAマウント版の同レンズを愛用しており(過去記事こちら)、その描写力の高さは経験済みなのだ。ただマウントが違うというだけで中身は同じレンズなのでなんだか面白くないため、少し目先を変えようと思ってモーター非内蔵かつ絞り輪が付いた旧タイプ(生産完了モデル)を選んだ。そう、実は272Eには絞り輪付きの「旧タイプ」と、絞り輪なしの「現行タイプ」が存在する。ふたつ並べてみると、外観の違いは絞り輪があるかないかと金色のリングのデザインのみで、その他は全く同じである。D800で使うなら、絞り輪付きの「旧タイプ」でも普通にオートフォーカスで使うことが出来る。(一部のエントリーモデルではオートフォーカスが効かない。)

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左:現行272E、右:旧272E(絞り輪が付いているかつてのNikon用モデル。)

併売されているF004は超音波モーターを採用しおまけに手ぶれ補正機能「VC」が搭載されていて、こちらもなかなかに魅力的だが、その代わり価格も高い。もちろん手ぶれ補正はないよりあったほうがいいだろうが、マクロ撮影においてはそれよりもむしろ被写体ぶれのほうが問題となる場合が多く、また三脚を使った撮影となることが多いので手ぶれ補正がないことが致命的に不利とも言い切れない。ならばむしろ本機272Eのほうが安価ということで優位性が大きいともいえる。
それでは作例を見てみよう。

リオレウス
Nikon D800 Tamron SP AF90mm F2.8 Di MACRO 6秒 F16 ISO100

せっかくのマクロレンズなので、小物の撮影ということでリオレウスのフィギュアを撮影してみた。F16まで絞ってなおパンフォーカスとならなかったが、それでもここまで大きく撮ることが出来た。モンハンの世界観や雰囲気はうまく表現できているだろうか。これ意外と楽しいので、そのうち他のモンスターも撮影してしまうかも。

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Nikon D800 Tamron SP AF90mm F2.8 Di MACRO 1/2秒 F5.6 ISO100

クッキーを3灯ライティングで撮影。ピントが甘いのではなくもともとこういう模様なのでわかりにくいのだが、実はきちんと解像している。

ポインセチア_03
Nikon D800 Tamron SP AF90mm F2.8 Di MACRO 1/100秒 F4.5 ISO1400

タム9のお家芸、花撮り。少し離れて普通にシャッターを切っても柔らかな描写は健在で、花を撮るためだけに購入しても全く損はない。APS-C機で使った場合の焦点距離は約135mmとなり少し長く感じるが、フルサイズで使えば90mmはほどよく中望遠になるので、意図せずともクローズアップ的な構図となるのが好感触。

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本機272Eは発売が2004年ともう10年以上前のモデルだが、その描写は今でも一級品だ。マクロレンズは各社銘玉揃いだが、このレンズは「安いから」だけではない素晴らしいレンズといえる。手ぶれ補正「VC」機能が付いた新作90mmの存在は気になるが、描写自体はこちらでも充分かもしれない。

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