MENU
フロンティアライト
カメラと写真好きのフツーの会社員。好きすぎてこれで生きていけないか妄想中。ときどき新旧デジタルグッズのレビューなども織り交ぜてお届けします。

ローライ35T ◆レビュー◆

当ページのリンクには広告が含まれています。
目次

元祖高級コンパクト、独ローライ35を試す

ローライ35Tとは

元祖高級コンパクト、ローライ35を購入した。今回入手したのはレンズにテッサー40mmを採用したローライ35T。もともとローライ35はカールツァイス製テッサー40mmを採用していたが、本モデルは後にゾナーを採用した35Sを発売したことからこれと区別するために型番に「T」が追加された1976年度モデルである。35mm銀塩フィルムをフルサイズで使用するカメラとしては最小の部類に入り、その独特のデザインや金属製のボディの質感の良さは他に類を見ないもので、フルマニュアルにも関わらず現在に至っても多くのファンに支持されているカメラだ。

シリーズは1980年で生産を完了しており、その後の復刻モデルを除けば現在では中古を入手するしかないわけだが、今回入手した個体はレンズに曇りあるがその代わり、ローライ35の中古品にありがちな露出計が動作しないとか、低速シャッターが不可などのトラブルは抱えていなかった。相場よりだいぶ安かったこともあり、観賞用としてもいけそうだったので思い切って落札してしまった。

とにかくこの小さなボディで35mmフィルムがフルサイズで使えるというのが素晴らしい。露出計を動作させるのに電池は必要だが、撮影自体は電池なしでもちゃんと行える。イマドキの電気がなければシャッターを押すこともできない電子機器としてのカメラとは違って、機械の構造だけで動く、まさにメカの塊のカメラであり、設計者の職人魂が垣間見えるようだ。

ローライ35の基本的な使い方

フィルムを装着するにはボディ下部のロックを解除して裏蓋を外して行う。ギリギリのスペースではあるが、構造がしっかりしており装着しにくくはない。ちなみにボディ下部にはこのロックレバーのほか、フィルム撮影枚数メーターとフイルム巻き上げレバーそしてフラッシュ装着シューが用意されている。私の知る限り、フラッシュ装着シューがボディの下に付いているのはこのカメラだけだ。

レンズを指で引き出して右側へ回しロックすると撮影可能。レンズ左右のダイヤルが露出とシャッタースピードになっているので、これを回して適正露出を設定する。ボディ上部に露出計が付いており、ここでメーター針が重なる位置が適正露出値となる。

ピントはもちろんマニュアルフォーカスだが、なんとレンズを回して目測で行う。すなわちピントが本当に合っているのかどうかは現像してみるまでわからない。とはいえ何本か撮影してみてわかったのだが、このカメラはシャッタースピードの上限が1/500なので、日中の昼間などF8以上絞らなければ適正露出を得られないことから、自然とパンフォーカスな写りとなってしまいがちであり、このため逆にピントの精度に必要以上に神経質にならなくてもよい場合が多い。実際私が撮影してみたところ、フィルム3本を使ってもあきらかにピントを外したショットはそれほどなかった。

さてローライ35は露出計を内蔵しており、これを動かすために1.35VのPX625型水銀電池が必要となるが、実はこの電池はすでに生産完了で現在入手困難な状況となっている。従って別の電池を代替使用することになるが、サイズが一致しても電圧が違うと露出計の動きが変わってしまうため、なんでもいいというわけにもいかない。

いろいろと調べてみたところでは、PR44空気電池が互換性が高いようだ。補聴器用で現在も広く使われているため入手しやすく、オリジナルのPX625の1.35Vに対してこちらは1.4Vと近似値である。但し電池のサイズがPX625よりひとまわり小さいので、水道管補修パーツで使う平パッキンの内径11mm、外径15mmのものを電池に巻けばぴったりのサイズになる。

作例と使用感・・・持っていて楽しい気分にさせてくれるカメラ

それでは実写サンプルをアップしよう。

ROLLEI 35T (Dupe by SONY α77Ⅱ)

明るい昼間の屋外でのショット。F16くらいまで絞りピントは無限遠でセットした。デジタルデータ化の過程で画質は劣化を免れないが、ノイズは多めだか解像は悪くない。

ROLLEI 35T (Dupe by SONY α77Ⅱ)

カメラを手すりに置いて低速シャッターで狙った。絞り開放(F3.5)だがきちんと解像しているようだ。

ROLLEI 35T (Dupe by SONY α77Ⅱ)

前述の通りピントは目測だが、だからと言って適当に撮るのとピントが合っているのとではやはり出来上がりは違ってくるので、被写体までの距離がどのくらいかは気を付けてピントリングを回そう。

ROLLEI 35T (Dupe by SONY α77Ⅱ)

最短撮影距離は0.9mと長めなので、被写体に寄っての撮影は不可能ということは忘れてはならない。ちなみに逆光耐性はほとんど期待できないので、光の向きには気を使うべきだろう。また、今回入手した個体はレンズにくもりが見られるため、本来の描写ではないかもしれないことは断っておこう。

ローライ35は現代のデジカメからすればフイルムは買わなければならないわ、ピントも目測だわと不便なことこの上ないはずなのに、なぜか持っていて楽しい気分にさせてくれるカメラだ。次回作例を大量投下するかもしれない。

あわせて読みたい
ローライ35T 作例集 ローライ35Tの作例を一挙公開 ローライ35は1967年に独ローライ社が発売したコンパクトカメラ。35mmフルサイズのフィルムを使用する、当時の世界最小・軽量カメラです。3...
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA

目次