Nikon F6 AF-S Zoom Nikkor 24-85mm F3.5-4.5G(IF)(SONYα33にてデジカメコピー)
青セロハンを使えばネガ色が中和する
前回(過去記事こちら)、NikonのES-1を使ってフィルムを直接デジカメ撮影することでフィルムスキャンができたわけだが、ネガフィルムでこれを行ったためその後の画像処理がたいへん根気のいる作業となってしまった。普通にネガフィルムをデジカメ撮影すると下のようなデータとなる。
全体的にネガ独特のオレンジ色が強いため、諧調反転をしてからも普段なら絶対に行わないような極端な補正をかけないと記憶色に近付けないのだ。最終的に思い通りの色調に辿り着くまでにはトーンカーブやホワイトバランスを時間をかけて追い込んでいくような作業が必要となり、できなくはないがこれでは効率が悪すぎる。いろいろ調べてみたところ、どうやらネガフィルムのオレンジ色を緩和させることで、この作業が格段に楽になることを突き止めた。ではどうやって緩和させるかというと、オレンジの反対色である青色を加えて色調を中和させるのが有効とのこと。そこで青色を追加するために、今回は100円ショップで買ってきたカラーセロハンフィルムを使用してみた。
このカラーセロハン、50×70cmのセロハンフィルム5色セットで100円だったが、使うのは青色だけ。これを適当な大きさに切って、撮影時LEDライトの光を青くするのだ。例えば下のようにES-1に青色フィルムを直接挟んで撮影するのもいいだろう。
私のお勧めはLEDライトに青色フィルムを張り付けて光の色そのものを青くしてしまう方法だ。
非常にお手軽に青色を追加することができる。こうして撮影したフィルムデータがこちら。最初のデータに比べてだいぶオレンジ色が緩和されているのがわかる。
こうして画像処理をしたのが本記事の最初に載せた写真だ。諧調反転した時点でだいぶ良好な色調になっていて、その後の調整も非常にラクになるので、ネガフィルムをデジタルデータ化するならお試しいただきたい。
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