月刊Stereo誌8月号付録のスキャンスピーク製10cmスピーカーユニットを取り付けるエンクロージャーとして、本誌「スピーカー工作の基本&実例集(2012年度版)」が同時発売されている。過去記事でも述べたが、このエンクロージャーは正面のスピーカーユニット取り付け部分の穴のサイズが違うだけで、基本的に昨年2011年度版と仕様は同一である。
せっかくまた組み立てるのだから、今回は色を変えたりしてみようかとも思ったのだが、実は昨年作ったときのニスが未だ使いみちもないまま大量に余っているので、もったいないのでこれをまた使うことにした。
出来上がったのがこれ。右側が今回のスキャンスピーク製10cmユニット。左側が昨年のFOSTEX製8cmユニットのものだ。サイズも色も全く同じなので予想はしていたが、双子のような出来栄えとなってしまった。ちなみにニス塗装の腕前はさっぱり上達していないのが見て取れる。
さて肝心の音のほうだが、エージング前ということもあって若干サ行が刺さる感はあるものの、中~高域までバランスの良い鳴りっぷりで好感が持てる。エンクロージャーが小さいので低域は控えめだが、むしろ昨年のFOSTEX製P800よりも聞こえやすい。このあたりは10cmというユニット自体の大きさが影響しているかもしれない。総合的には繊細さではP800、ダイナミックなのはスキャンスピークといった印象だろうか。
しかしユニット自体の価格がペアで3千円そこそこということを考えれば、おそるべきコストパフォーマンスであることには違いない。
月刊Stereo誌は、この調子で来年は12cmユニットを付録に付けていただけたら必ず購入しよう。
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