ビジネスと兼用可能なカメラ用バックパック
通勤中のビジネスマンがバックパックを持ち歩くのも普通の光景となりました。ノートPCを持ち運べて、かつ両手が空くというのが理にかなっていたのでしょう、かくいう私もここ数年ですっかりバックパック派になりまして、この度新しいビジネス用バックパックを物色していたところ、目に止まったのはエレコム社のお洒落カメラバックシリーズ「off toco」のバックパックDGB-S038です。
off tocoのカメラバックといえば、現在プライベートで同シリーズのトートバッグDGB-S030(BK)を愛用しています。不満点もなくはないのですがすっきりしたデザインや使い勝手の良さで概ね気に入っていましたので、off tocoシリーズには好印象を抱いていました。
一般のバックパックと決定的に違うのが、本体中間から上下を二分割することができる独特の構造をしていることで、これによりバックパック内に詰め込んだモノとモノの隙間に生じるであろうデッドスペースを極限まで小さくし、スペースの有効活用が可能となります。
これなら、普段はビジネスバッグとして使いつつ、そこそこの大きさのカメラを同時に持ち歩くこともできるのではと思ったわけです。もちろんインナーボックスを完全に取り外して、一般のバックパックとして使うことも可能です。
デザイン○、機能◎、あとは耐久性
外観は一見カメラバッグとは思えない端正なデザインで、特別高級感とかはありませんがあまり自己主張をせず普通に街中で持ち歩くのに適しています。登山とかハードに使うモデルではないでしょう。今回選んだのは黒色ですが、実際は黒寄りのグレーといった色合いで周囲によく溶け込む色かと思います。
最大の特徴は両側に配置されているサイドボケット。ファスナー同士が接続されていて素早く開閉ができますし、ポケット上部にはマグネットが仕込まれていてファスナーを閉め忘れてもとりあえず自然に蓋が閉まるような造りになっています。
バッグの奥行は165mmと、M型ライカがちょうどかっちり収納できるくらいのサイズ感。
上部の収納スペースは内ポケットが複数用意されていますが、ここに財布とかモバイルバッテリーなど入れてもM型ライカが余裕で入ります。
内ポケットの使いかたにもよるでしょうが、このスペースには標準的なレンズを装着したZ6程度のサイズ感のカメラも収納可能です。
背面PC収納スペースには14インチくらいまでのノートPCが収納できます。PC収納スペースは他の収納スペースから独立して用意されていますので、よくある「PCを入れたらカメラが入らなくなった」みたいなことにはならずに済みそう。
前面には大きめのポケットがふたつ。厚みのあるものは入れられないでしょうが、スマホなんか入れるぶんにはちょうどいいサイズ感です。
前面サイドにはカメラバッグらしく三脚を固定できる三脚ベルトがついています。
底面部にはレインカバーが仕込まれていて、これをバッグに覆い被せることで、例えば突然の雨などから収納物を保護することができます。
シリーズには外寸幅280mm×奥行165mm×高さ400mmのMサイズモデル(本モデル:型番DGB-S038)と、幅315mm×奥行190mm×高さ470mmのLサイズモデル(型番DGB-S037)がありますが、記事執筆現在、本記事で紹介しているMサイズモデルのほうはすでにメーカーによる販売終了がアナウンスされていますので、新品は現在市場に出回っている個体のみとなりそうです。
実際に一週間、GRⅢを仕込んだうえで通勤バッグとして使ってみましたが、絶妙なサイズ感と収納物の出し入れやすさがかなり気に入りました。ポリエステル製の外観が当初安っぽく思えていたのですが全然そんなことはなく、むしろ適度なツヤ感があって普段使いにはちょうどいい質感です。すでに生産終了でモデル末期ということで、当初価格が税込み23,474円だったところ現在は1万円を大きく切って販売している先もあります。
エレコムはアパレルメーカーではありませんので耐久性に不安がなくもないのですが、現在の値段なら損はないのではないでしょうか。在庫限りですので気になる方はお早めにどうでしょう。
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