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フロンティアライト
カメラと写真好きのフツーの会社員。好きすぎてこれで生きていけないか妄想中。ときどき新旧デジタルグッズのレビューなども織り交ぜてお届けします。

Nikomat FTN ◆レビュー 外観編◆

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60~70年代Nikon大衆機、Nikomatとは

60年代、Nikon Fの大ヒットで一眼レフの覇者となったNikonですが、プロ向けでは圧倒的な支持を得ていたものの非常に高価であったため、販売台数という面からいえば後のPENTAX SPやMINOLTA SR-T101といった機種に大きく水をあけられていました。そんな状況を打破するべく、1968年大衆機として生まれたのがNikomat(ニコマート)です。

ニコマートと聞くと今は亡きコンビニエンスストアを思い出す方もいるかもしれませんが、もちろんそことは無関係。当時のNikonはプロ向けを中心としたマーケティングを展開しており、「Nikon」ブランドを大衆機に使うことを良しとせず、セカンドブランドとして「Nikomat」銘を使用しました。大きく機械シャッター式のFTと、電子シャッター式のELの2ラインで商品展開を続けますが、70年代終盤になるとそれぞれFM系とFE系にその座を譲り、同時にNikomat銘も廃止されます。

Nikomat FTシリーズはNikonでは初のTTL式露出計を内蔵した一眼レフで、この点では基本モデルで露出計を持たなかった当時のフラッグシップNikon Fよりも機能が向上していました。またシリーズ2代目となる本機FTNでは、レンズの開放F値をボディ側に連動させるためのいわゆる「ニコンのガチャガチャ」機能を初搭載させ、この機構はその後のフラッグシップ機F2フォトミックにも採用され、レンズがAi方式となる1976年までは最先端の仕組みとなります。

FTシリーズは大衆機の位置付けではありましたが、実売価格は前述したライバル機に比べ少し高額でした。しかしながら、こうした基本性能の高さが評価され、Nikon Fなどをメイン機として使用するプロユースのサブ機としても人気だったようです。

Nikomat FTNの使いかたなど

今回中古カメラ店でジャンクとして入手した前期型FTNですが、家に持ち帰りチェックしてみると露出計も稼働し問題なく使用可能な個体でした。実際に手に取ってみると金属製のボディはずっしりとした質感で全体的に非常に堅牢なつくりであり、この時代の一般的な一眼レフと比べても一段格が上という印象です。

露出計を動かすための電源はMR9型水銀電池ですが、この電池は現在は生産終了し入手できませんので、SR43ボタン電池をMR9に変換するアダプターを使って代替します。このアダプターは他のオールドカメラでもよく使用しますので、入手しておくと便利です。

レンズの装着時は必ずレンズ側のカニ爪を「ガチャガチャ」レバーに絡ませて行います。具体的には、レンズのF値をF5.6に合わせたうえでボディに装着し、レンズの絞りリングを最大値から最小値へ一往復させることで、カメラ側にレンズの最小F値を覚えさせることができるのです。普通はこうした情報は電子的に伝達させるでしょうが、これを物理方法で実現させてしまったNikonの技術力には驚きです。

撮影に伴う操作自体は一般的な一眼レフ機と同じなので特筆するところはありませんが、強いて言えばNikon機には珍しくシャッタースピードダイヤルがレンズマウント周りに位置しています。OLYMPUS OM-1なんかもこの仕様でしたね。

操作感は上々で質実剛健という言葉がぴったりのFTNですが、一点だけ気になるのはボディ軍艦部左側に小さく空いたこの窓。これ実は露出計メーターで、中にある〇印上に針が移動すれば適正露出が得られていることを示しているのですが、この窓、縦×横サイズが5mm×8mm程度で、ライトが点くわけでもないので正直小さすぎて判別できません。

そもそも撮影時にはファインダー内に露出計メーターがありますので、露出の状態はこちらで確認すれば事足ります。では一体何のためのメーターなのでしょうか?電池の残量確認用ですかね?

オールドニッコールの母艦としても便利

Nikomat FTNは独自の「ガチャガチャ機能」のおかげで、1960年代初期のオートニッコールから90年代のAi-sニッコールまで、カニ爪の付いている多くのニコンレンズ群を開放測光で使用することができます。そのうえ露出計も付いていてボディは堅牢そのもの、しかも安価に入手できますので、ニッコールオールドレンズの母艦としても魅力的なモデルと言えるでしょう。

ニッコールレンズはマウントこそ同じFマウントでも、時代によって仕様が異なるため使用するボディによっては使えたり使えなかったり、使えても制限付きだったりいろいろややこしいのですが、カニ爪の付いたマニュアルフォーカスレンズであればほぼほぼ使えるというのはFTNならではの大きなアドバンテージかと思います。

別記事でニッコール非Aiレンズの対応状況についてもまとめていますのでご参照ください。

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