PENTAX645でいつもの上野恩賜公園をお散歩
一般的な35mmカメラの倍の重量の中判カメラ、PENTAX645をお散歩のお供にしてみましょう。お散歩カメラといえばポケットにも入るくらいのコンパクトなものを連想しますが、持っているだけでも威圧感を放つ中判カメラを首にぶら下げて向かったのはいつもの上野恩賜公園です。
時期的にぎりぎり紅葉に間に合ったようで、イチョウの葉が黄色く染まってとても綺麗です。この日は天気も良く、公園はたくさんの人で賑わっていました。
中判になると35mmカメラよりも被写界深度が浅くなりますので、開放F値2.8でもこんなにボケボケのショットになります。あえて狙うのでなければ35mmカメラを使う時よりも少し多めに絞ったほうがいいでしょう。
スナップならF5.6あたりが扱いやすいでしょうか。かっちりパンフォーカスにしたいなら、F8以上まで絞ったほうがよさそうですが、そうするとシャッタースピードが低下してしまうので、手振れに細心の注意が必要となりますね。三脚を使うのもいいでしょうが、このカメラは別名スーパーフィールドカメラ、やはり可能な限り手持ちでフィールドを駆けずり回って撮影したいものです。
ロケーションがメジャーな場所なのでカメラを持って撮影している人もたくさんいたのですが、さすがに中判を持っている人は見かけません。このカメラを使っていると何だか特別な被写体を撮影しているようで、過去何度も撮影した場所なのに、なんでしょうこの高揚感は。
特別なカメラを持ったからと言って特別な写真が撮れるわけではありませんが、道具が変わると気持ちが変わるんですよね。カメラマンにとってこれは意外と大事なことなのです。写真を撮りたい!という強い気持ちこそ、いい写真が撮れる最大の理由ですから。
秋も終わりというのに日差しが強くて、油断すると部分的に白飛びしそうです。露出補正をかけても良かったかもしれませんが、フィルムなのでどう写っているか現場ではわかりませんので、これがフィルムカメラの難しさでもあり、面白さでもあります。
逆光だったのでどうかなと思いましたが、フレアが逆に良い感じに撮れました。こんなでっかいカメラを持って歩いたら目立っちゃうかもと思っていましたが、これだけたくさんの人がいたので全然大丈夫。すごく楽しいカメラなのでどんどん持ち出していきたいですね。
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