M10とロシアレンズでお気楽銀座散歩
格安で入手したロシアレンズ、インダスター61L/Z-MC 50mm F2.8をライカM10に装着して銀座の街を散歩しました。
本来、このレンズは「星ボケ」をつくれることが最大の特徴で、そのためにわざわざ買い求める人もいらっしゃると思うのですが、星ボケについては前回のレポートでチャレンジしましたので、今回は普通に良く写るレンズとしてスナップショットで使ってみましょう。
一見外国のような風景ですがれっきとしたザギンの一画。シャープですっきりした写りはテッサータイプゆえのものでしょうか。ロシアレンズでは珍しくちゃんと写るレンズという印象です。
手前の自転車側にピントをあわせて、背景のカップルは軽くボケの演出をさせていただきました。この微妙なボケ感、できればスマホの小さな画面ではなくて26インチくらいのPCモニターで見てほしい。
色乗りも良く鮮やかに写りますが、かといって盛ったような感もなく、記憶通りの再現度かと思います。M10との相性もいいですね。
少し逆光気味でもちゃんと写っていました。レンズ銘にあるMCはマルチコーティングのことでしょうか、フレアやゴーストは殆ど出ません。何にも気にしないでパシャパシャ撮っても全然OKですが、一方ではオールドレンズっぽさは希薄です。
銀座のもう一つの顔ともいえる高架下エリアのほうにも行ってみましょう。
過去何度も撮りましたが、ここの高架下は私の大好物撮影スポット。F2.8なのにこのボケ感、素晴らしいです。
昼間っから満席の焼鳥屋、いい風景ですね。煙の質感とかいい感じに写っていると思います。このレンズ、無理に星ボケなんかつくらなくても普通に良いレンズなんですよ。加えて星ボケもつくれて、最短撮影距離30cmまで寄れるなんて1本で3度おいしいみたいな。外観はちょっと安っぽいんですが、機会があったら一度手にしてみてください。ロシアレンズ入門にもいいかもしれません。
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