関東の霊峰「筑波山」を祀る、3千年の歴史を持つ古社
筑波山神社は、関東平野の北東部にある茨城県の筑波山全土を神体山として祀る神社。歴史は古く、関東地方に人が住むようになった約3千年前からその信仰は続いていたと言われています。今回はZ6にNIKKOR Z 24-120mm f/4Sを1本だけ装着して、ここを散策してみようと思います。
本来の筑波山神社とは、西峰頂上の男体山本殿、東峰頂上の女体山本殿、および山腹に位置する拝殿の3か所のことで、これらを含めると境内は筑波山南面の海抜270メートル以上を社地とし、その面積はおよそ354ヘクタールにも及ぶわけですが、まあ一般的に「筑波山神社」という場合は拝殿周辺を指すことが多いです。
今回訪れた場所はこちらの拝殿周辺の一画になります。拝殿のすぐ隣には男体山頂までを結ぶケーブルカーの駅「宮脇駅」がありまして、このケーブルカーとその先にあるロープウェイを利用する登山コースにもなっています。参道に入るとすぐに拝殿よりもケーブルカーの場所案内が目立ちます。どんだけ推してるんだって笑。
参道に建てられている神橋(しんきょう)。寛永10年(1633年)の3代将軍徳川家光による寄進とされ、茨城県指定文化財に指定されています。参拝者は通常渡ることができませんが、春秋の御座替祭と2月の年越祭の時のみ渡橋可能とのことです。
神橋を過ぎて石段を登っていきます。距離にすればさほどでもないのでしょうが、昇りの石段は結構きついです。余計な装備持ち込まなくて正解だったかも。
まもなく現れるのが随神門(ずいしんもん)と呼ばれる間口5間2尺、奥行3間の楼門。茨城県内では随一の規模で、つくば市の指定文化財に指定されています。
もともとは寛永10年(1633年)に3代将軍徳川家康により寄進されましたが、その後消失・再建を繰り返し、現在の楼門は文化8年(1811年)の再建によるものです。参道に入る前から屋根の一部が見えていましたが、やっと辿り着きました。
随神門の横に祀られているのが御神木の大杉です。樹齢約800年、幹まわり9.8m、高さ32mという圧倒的な大きさ。
随神門を潜って更に石段を登ります。途中、またもやケーブルカーの案内板が。いっそ乗ってみようかとすら思ってしまいます。いや、今日はそんな時間ないんですよ。
ここから振り返ると随神門を俯瞰的に見ることが出来ます。
拝殿に着きました。もともとこの場所には中禅寺の本堂(大御堂)がありましたが、明治維新後神仏分離で大御堂が廃されたため、そののち明治8年(1875年)に現在の拝殿が建てられました。
長くなりましたので、続きは次回お届けします。それにしてもNIKKOR Z 24-120mm f/4Sの写りは素晴らしいですね。
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