LEICA M10 ELMAR L50mm F3.5 1/250秒 ISO200
ライカM10とエルマーで浅草を撮る
さて前回(過去記事こちら)に引き続き、ライカM10と今回はエルマーL35mmF3.5のショットをお届けしましょう。ライカレンズといえばエルマーに始まりエルマーに終わる、とまで言われる定番中の定番、エルマーのしかもLマウント版で浅草を切り取っていきます。
LEICA M10 ELMAR L50mm F3.5 1/250秒 ISO200
エルマーといえばどうしてもズミクロンやズミルクスなんかに比べれば比較的リーズナブルですし、F値もまあ控えめということで廉価レンズのようなイメージを持たれる方も多いと思いますが、しかし実際にはこの描写をご覧ください。全く問題ないどころか解像感あるくっきりした写りです。F値を控えめにすることで設計に無理がない為でしょうか、レンズは明るければいいってものでもないことがわかります。
LEICA M10 ELMAR L50mm F3.5 1/750秒 ISO200
光も影もそのまま写し出す描写力は見事。これ80年前のレンズですよ。
LEICA M10 ELMAR L50mm F3.5 1/60秒 ISO800
実はこのLマウント版エルマーは絞りリングがレンズ前面にあり、F値を変えるには小さなノブを指先(指が大きい人は爪先)で動かす必要があります。それだけならまだしも、フレア低減のためにレンズフードを付けてしまうと、フードが邪魔になり絞りノブに指先が殆ど届きません。ということでこのレンズを使うときは撮影前に絞り値を決めてしまって、F値固定で使うことにしています。前回のズマロンもこんな感じでF値固定で使いましたね。昔のレンズっていろいろあるんですよね。
LEICA M10 ELMAR L50mm F3.5 1/90秒 ISO200
開放で使ってもよかったのですが、この日は気持ちだけ絞ってF4固定で撮影しました。F4でも十分にシャープです。
LEICA M10 ELMAR L50mm F3.5 1/90秒 ISO320
LEICA M10 ELMAR L50mm F3.5 1/250秒 ISO200
ズミクロンは開放だと周辺のボケボケがすごくてそこを考えて撮る必要がありますが、エルマーはあまり深く考えなくてもちゃんと写ってくれている印象です。あまりにもちゃんと写り過ぎて、逆に面白みがないといえばそうかもしれません。
LEICA M10 ELMAR L50mm F3.5 1/1000秒 ISO200
LEICA M10 ELMAR L50mm F3.5 1/60秒 ISO250
このショットなんかはもう少し背景がボケてほしかったですよね。
LEICA M10 ELMAR L50mm F3.5 1/90秒 ISO400
近年のエルマーはF値が2.8まで明るくなりましたので、表現の幅はもっと上がっているのではないでしょうか。新しいエルマーも是非使ってみたいです。
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