LEICA M10 SUMMARON L35mm F3.5 1/60秒 ISO200
ライカM10とサンハンズマロンで浅草を撮る
導入してまだ日も浅いライカM10を持って、12月の東京へ撮影に出ます。紅葉ももう見頃を過ぎてしまった感もあって、いろいろ考えた末選んだのは撮影スポットとしては鉄板の浅草。もう何度も撮影していますが、いいんです。機材が変わればまた新たな気持ちで撮影が出来るのです。
LEICA M10 SUMMARON L35mm F3.5 1/180秒 ISO200
コロナ禍で一時は閑古鳥が鳴いていた浅草寺ですが、最近はすっかり人出が戻ったようでご覧のとおりの賑わいです。レンズは広角用にズマロン35mmF3.5と、標準用のエルマー50mmF3.5。ともにLマウントの古いレンズですが、M10で使うのは今回が初めて。今日はこのうちズマロンのほうで撮ったショットをお届けしましょう。
LEICA M10 SUMMARON L35mm F3.5 1/90秒 ISO200
ライカレンズで35mmといえばそれはもう高価なモデルが多いのですが、その中では比較的控えめなお値段で調達できそうなのがズマロンです。本日使うのは1950年代に生産されたF3.5の、俗にサンハンズマロンと呼ばれている初期モデルですが、これがまた安価なのに良く写りしかも圧倒的に小さいというのでファンが多いレンズです。
LEICA M10 SUMMARON L35mm F3.5 1/250秒 ISO200
約70年前のレンズの描写とは思えないこの解像感、いかがでしょうか。Z6に着けて撮ったりもしていましたが、やはりライカのレンズはライカのボディで使ってこそ真価を発揮するもの・・・なのかもしれません。この日は全ショットに渡りF5.6固定で撮っていますので、絞り込むってほど絞ってもいなくてこの描写、周辺部の破綻もありません。
LEICA M10 SUMMARON L35mm F3.5 1/500秒 ISO200
午後2時か3時くらいだったと思うのですが冬場なのでもう若干西日を感じる光加減、やはりM10はズマロンでもコントラストが強くて、油断すると日影部分がそりゃもう真っ黒に撮れてしまいがちです。補正前提で写真を撮るわけではありませんが、RAW撮りをしておいたほうが無難かと思います。
LEICA M10 SUMMARON L35mm F3.5 1/250秒 ISO200
LEICA M10 SUMMARON L35mm F3.5 1/250秒 ISO200
35mmという画角はスナップとしては扱いやすいとは思います。そこそこ広角で撮れてパンフォーカスにすれば失敗も少ないでしょうし。ただ背景ボケとかはつくりにくいので、1本でいろいろやろうとすると難しいかもしれませんね。
LEICA M10 SUMMARON L35mm F3.5 1/350秒 ISO200
LEICA M10 SUMMARON L35mm F3.5 1/350秒 ISO200
本当はシーンによって絞り値をまめにコントロールしたいんですけど、このズマロン構造上の欠点がありまして、ピントリングを回すと絞りリング部分ごと一緒に回ってしまうんですよ。わかります?絞り値が変わるんじゃなくて、絞りリング部分がまるごとピントリングにつられて回ってしまうんです。なので絞りを変えたいときは一旦レンズを左右どっちかの指で押さえて、空いた方の指で回してどこまで回したか目で確認しなきゃいけないんですよね、この細かい数値を現場で目視で確認ですよ。老眼が進んできた私の目にはキツいし、そんなことしてる間に被写体が動いてしまってます。なのでこのレンズを使うときは基本的に絞りは固定で、と決めています。
LEICA M10 SUMMARON L35mm F3.5 1/350秒 ISO200
それでもこういう絵が撮れた時はおおーズマロンすげえって思っちゃいます。手が掛かる子ほど可愛いっていうか。
LEICA M10 SUMMARON L35mm F3.5 1/500秒 ISO200
浅草神社も銀杏が綺麗でした。次回はエルマー50mmF3.5で撮影したショットをご紹介しましょう。


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