■お家でセンサークリーニングができるキット■
レンズ交換式デジタルカメラのユーザーにとって、センサーの汚れは避けて通れない問題だ。特にミラーレス機ともなるとレンズ交換の度にセンサーが剥き出しの状態になるから、ゴミやホコリが付着する確率はかなり高い。
そのうちブロアー等で吹いても除去できない汚れが付着したらメーカーのクリーニングサービスに依頼するしかなくなるわけだが、お金もかかるし最近は予約が必要だったりして、正直なかなか面倒だ。自分で出来るものであれば、自分でやってしまいたいというニーズは少なくないだろう。私も以前はRICOHのクリーニングキットO-ICK1(通常ペンタ棒・・・過去記事こちら)など使っていたのだが、付属のクリーニングペーパーを使い切ってしまい再購入するのかどうか検討していたところ、Amazonで全く別のクリーニングキットを発見したので、こちらを試してみることにした。それが現在マウントアダプター製品などで一躍その名を知られるようになったK&F Concept社のセンサークリーニングキットである。
同社のクリーニングキットは何種類かのバリエーションがあるが、今回購入したのは20mlクリーナー×1、フルサイズセンサースワブ(24mm)×16に静電気対策用手袋が付属する3点セットのもので、これに簡単な取扱説明書が付いている。ちなみに同じ内容でスワブのサイズ違いのAPS-C用も存在しているので、所有する機種に合ったサイズのほうを選ぼう。
クリーニング方法は取扱説明書にも記載されているが、Amazonの購入ページで動画を見ることが出来るので基本的にその通りに実施すれば良い。とはいえ、デジタルカメラにとってセンサーは命であり、万が一にもここを傷付けてしまったら即修理行きが確定というデリケートなパーツである。努々軽視することがあってはならないし、作業による如何なる結果も自己責任ということは言うまでもない。
それでは早速クリーニングを行ってみよう。
■実際にセンサークリーニングを実施してみた■
まずは本製品によるクリーニング前に、カメラのボデイ内部のホコリをブロワーで吹いておこう。センサークリーニング機能を持つ機種であれば、事前にこれを実行したうえでブロワーを使うことをお勧めする。尚カメラのセンサークリーニング機能はセンサーを微振動させることでゴミを振い落とすことを目的としているだけなので、センサーに付着してしまった汚れを完全に除去できるものではないことは言わずもがなである。
製品の真空パッケージからセンサースワブを取り出し、付属のクリーニング液を少量(1~2滴)片面に点ける。10秒程度そのままにして少し乾かしてから、クリーニング液を点けた面をセンサーへ向けて一方向へゆっくりドラッグさせる。
実はこの後のやり方がふた通りある。ひとつ目は取扱説明書に記載している方法で、写真のように①クリーニング液を点けた面を下にしてドラッグした後、②そのままクリーニング液を点けていない面を下にしてスワブを往復させる方法と、
ふたつ目は①クリーニング液を点けた面を下にしてドラッグした後、②次にスワブを反転させてクリーニング液を点けていない面を下にして同じ方向からドラッグさせる方法だ。動画ではこちらの方法が採られていて、実際にやってみても私としてはこちらの方法のほうがやりやすいように感じた。いずれにしろ同一のスワブを使うのは1回だけとし、汚れが落とし切れていない場合は必ず新しい未開封のスワブを使うこと。見た目汚れていないようでも、1度使用したスワブを再度使うことは絶対に避けていただき、どんどん新しいものを使うようにしよう。
慣れるまでは結構拭きムラができやすいが、クリーニング性能で言えばはっきり言ってペンタ棒なんかより圧倒的に効果が高いので、自分でセンサークリーニングを行う選択肢としてはコスト面から言っても悪くないと思う。但し何度も言うが、センサーはデジカメの命、最大限の注意を払うことを忘れてはならない。
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