東京は白金台にある港区立郷土歴史館は、港区の自然・歴史・文化の交流拠点として開館しています。この建物は元々東京大学建築学科教授の内田祥三氏により設計され、昭和13年に建築された旧公衆衛生院を改築したもので、スクラッチタイルで覆われたゴシック調のデザインは「内田ゴシック」とも呼ばれる特徴的なものでした。
正面から入館すると広がるのが中央ホール。2階吹き抜けとなっていて石材が使われたデザインが端正です。
こちらは旧院長室。公衆衛生院時代の執務室で、当時高級材であったべニア材が使われているほか、床は寄木細工となっており非常に凝ったつくりです。
旧講堂。大学の講義室を思わせる階段状の講室で、電灯や講壇左右のレリーフなども含めてクラッシックな雰囲気が残されています。
コミュニケーションルームと呼ばれるこちらの部屋には縄文土器やクジラの骨格標本などが展示されていて、一部を除いて触ることができます。そのほか、懐かしの家電とか本物の浮世絵なんかも展示がありますのでちょっと楽しいです。スタッフが親切に解説までしてくれました。
一部の展示室を除いて建物を見学するだけなら無料で入館できますので、お散歩がてら足を運んでみるのもいいかもしれません。今回はGRで撮影しましたが、撮影するならできれば超広角レンズを持参することをお勧めします。
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