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フロンティアライト
カメラと写真好きのフツーの会社員。好きすぎてこれで生きていけないか妄想中。ときどき新旧デジタルグッズのレビューなども織り交ぜてお届けします。

SONY α77 (SLT-A77V) ◆レビュー◆

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タイの大洪水の影響で現在もSONYの一眼カメラは慢性的に品薄状態が続いている。特にこの10月に発売されたばかりのSONY一眼渾身の中級機α77は、その人気の高さもあり発売後一瞬で店頭から姿を消し、その後生産が再開されずに現在に至り、今でも店頭で新品を見かけることはまずない。
だがどうしたわけか一部のカメラ専門店で、ここへきて少量ながら販売が再開されているようなのだ。どうしてもすぐに入手したい方は家電量販店ではなく有名カメラ店をチェックすることをお勧めする。そうして私もこのたびついに待望のα77を購入することができた。

α77_1

SONYではα700以来の待ちに待った中級機である。2008年にα300で一眼デビューした私も、2009年のα550の登場や2010年のα55のヒットを横目に真のα700後継機の登場を待ち続けていたから、本機α77もあと半年か1年も待てばそれなりに値下がりもしただろうが、とてもそんなに待っていられなかった。

購入機のファームのバージョンは1.03。先日新しいファーム1.04が11月29日付公開されているが、国内では初回販売分のファームが1.03であったことから推測すれば、洪水後の生産品ではないかもしれない。まあどっちでも構わない。ついにα77を手に入れたのだから。

α77_2

まずはお気に入りのSAL1680Zを装着。α77をボディのみで購入したユーザーはこの組み合わせで使っていることが多いのではないだろうか。αのシンボルでもあるツァイスレンズである。α77でも高い描写力を発揮してくれるだろう。

ボディは中級機らしくマグネシウム合金製で非常に質感の高い仕上がり。愛用していたα300よりもひと回り大きいが、グリップ形状が絶妙でホールドしやすいこともあってそれほど重くは感じない。デザインは曲線を多用したフォルムでα700やα900とは方向性が違うが、近未来ぽくもありながら奇抜ではないぎりぎりのバランスでまとまっており好感が持てる。

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中級機の証ともいえる液晶表示パネル部。α700では採用されなかったがついにα77で搭載された。もっともここに出る情報のほとんどは背面液晶モニター等でも確認できるので、実際にはあまり使うことはないかもしれない。むしろ中級機らしく露出補正やISOなどの各種設定ボタンがずらりと揃っているのが嬉しい。

α77_4

背面液晶モニター部は3軸チルト構造であらゆる角度に可動可能。私は意外とライブビュー撮影も多用するのでいろいろな構図を試すことができて撮影の幅を広げてくれそう。ただし可動ヒンジ部はすごく頑丈につくっているというほどでもなさそうなので、乱暴に扱わないほうがいいと思われる。

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それでは手持ちの他のαレンズを装着してみよう。これは便利ズームのSAL18250。それなりに似合っている。このレンズ、描写はコンデジっぽくていまひとつなのだが、とにかくレンズ1本で対応したいときには便利だ。実はこれ、レンズに応じて自然な描写に自動補正するというα77の新機能「レンズ周辺光量・収差補正機能」の対象レンズとなっているので、α77で使えば少しは違うのかなと思って試してみたが、やっぱりコンデジっぽい写りには違いがなかった(笑)。

α77_6

SONYの誇るハイエンド「Gレンズ」のひとつSAL70300G。α77ともとてもよく似合っている。このレンズは描写も細かくレンズ内モーターSSMは静かで早く、もともと素晴らしいレンズであるが、α77の高速AFとの組み合わせは期待大。じっくり試してみようと思う。

とりあえず入手したてなのでざっと外観を中心にレビューしてみた。肝心の性能に関してはまだまだ未知の部分が多いので、使用感など含め随時レビューを続けていこうと思う。

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