RICOH GR + GW-3 1/40 F4 ISO320
■GR用ワイドコンバーションレンズGW-3■
リコーGRにはオプションで画角を21mm相当に変換するワイドコンバーションレンズがラインナップされている。レンズを交換しているわけではないので画質の劣化はあるだろうが、これがなかなか高画質という評判を聞きつけ試してみることにした。
GW3は、GRおよびGRⅡ用の倍率×0.75のワイドコンバーションレンズ。これを装着することでGRの画角が28mmから21mm相当に拡大する。コンデジであるGRにどうやって装着するかというと、別途アダプターGH3を用意しなければならない。
このGH3、GRに49mm径のレンズフィルターまたはレンズフードを装着するためのアダプターであるが、これにGW3をねじ込んでセットする必要がある。GW3とGH3を大手家電量販店で両方購入すると約2万円程度の出費となるが、それでも21mm広角レンズを購入すると思えばリーズナブルと言えなくもない。
尚、GW3にはゴム製のレンズフードも付属しているが、見た目はいいが装着し辛いうえに位置決めを間違えるとケラレを起こしてしまうというデリケートな仕様となっている為、使用に当たっては注意が必要だ。
それではサンプルショットを投下しよう。夜間が多いのは会社帰りに寄り道をして撮影したためで、ご容赦願いたい。
■ワイコンの域を超えた高画質。十分「使える」■
冒頭のショットは東京は上野のアメヤ横丁。この辺りは道幅が狭くて広く撮りたければ広角レンズは必須となるが、21mm相当もあれば余裕をもって撮影することが可能だ。
RICOH GR + GW-3 1/40 F2.8 ISO2200
汐留イタリア街。以前28mmで撮影した際、もっと広角が必要だなと感じていたのでリベンジしてみた。
RICOH GR + GW-3 1/40 F2.8 ISO1100
RICOH GR + GW-3 1/40 F2.8 ISO2000
東京国際フォーラム。何度も撮影しているが広角レンズを導入した際は必ずここで試し撮りをする。
RICOH GR + GW-3 1/40 F2.8 ISO3200
東京駅。28mmでもいいが、よりワイド感が強調されダイナミックを演出できた。
ご覧の通り、元のレンズが優秀なためだろうが、今回の撮影ではGW3を使用することによる明らかな画質の低下は感じられなかった。精細感も維持したままお手軽に超広角を楽しめるので、GRユーザーは持っていて損のないアクセサリーといえるだろう。但し、これをGRに装着するにはGR本体の化粧リングを外したうえでGH3→GW3と被せていくことになり、装着レバーの操作も独特で慣れないと意外と手数がかかるので、GR本来の「撮りたいときにさっと取り出して片手でシャッター」というコンセプトは完全にスポイルされてしまうのは割り切りが必要だ。
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