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フロンティアライト
カメラと写真好きのフツーの会社員。好きすぎてこれで生きていけないか妄想中。ときどき新旧デジタルグッズのレビューなども織り交ぜてお届けします。

スピーカーユニット FOSTEX P800

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雑誌に付録が付くのはここ最近業界のトレンドだが、ついに音楽雑誌の付録にスピーカーが付いてしまった。音楽之友社の月刊誌Stereo7月号には、なんと8cmのフルレンジスピーカー組み立てキットが同梱されている。付属のスピーカーはFOSTEX社製のP800というこの企画用に作られたもので、品質的にどの程度のものなのかは不明だが、雑誌の価格は付録込みで2,800円なのでそこそこ気軽にチャレンジできる。以前から一度スピーカーを自作してみたいと思っていたので、早速購入してみた。

STEREO誌7月号

あとでわかったのだが、Stereo誌では昨年も同様の企画で組み立てスピーカーを付録にしたことがあったらしく、そのときも早々に完売となったようだ。今回も売れ行きは好調のようで、すでに一部サイトでは定価以上の値で取引されはじめている。興味があるなら早めに入手しておいたほうがよさそうだ。

PCは散々自作してきた私もスピーカーの自作は初めてであったから、設計図とにらめっこしつつ組み立てに挑んだが、これ組み立て自体はさほどでもないが、きれいに仕上げるのは相当難しい。

STEREO誌7月号_2

最も難しいのは組み立ての際に使うボンドの量だ。少なければ接着できないだけでなく、ビビリ音の原因となってしまうが、多いと接着面からはみ出してしまい見た目に美しくなくなる。このキットでは振動板をフレームに取り付けるのと、振動板にセンターキャップを取り付けるのにボンドで接着させるが、よほどボンドの扱いに慣れていない限りまず確実にボンドがはみ出てしまうだろう。私もやってしまった。きれいに仕上げたいならここは細心の注意が必要だ。

P800.jpg

ボンドの件さえ気にしなければ作業自体はどうということもない。途中ボンドが乾くまで待つ時間を含めても2~3時間もあれば組み立てられるだろう。本キットにはエンクロージャー(スピーカーボックス・・・スピーカーを固定している箱部分)は付属していないので別途用意しなければならないが、キットを梱包している厚紙の箱で一時的に代用できる。とりあえず箱に固定して、iPodをアンプ経由で鳴らしてみた。

P800_3.jpg

私はオーディオマニアではないのであくまでも私感だが、試し聴きしての印象はこの値段にしてはよく鳴っているなというところだ。組んだばかりでエージングもしていない、エンクロージャーはただの厚紙という条件にもかかわらず意外と馬鹿に出来ない鳴りっぷりである。スピーカーはユニットの性能もさることながらエンクロージャーが重要な位置を占めるらしい。ひょっとしてちゃんとしたエンクロージャーをあてがってやればひょっとするのではないかと期待してしまうに足る音である。

FOSTEXからはこのキットの発売にあわせて、1個1,470円という破格値のエンクロージャーP800-Eが発売されているが、現時点では圧倒的な品薄状態であり、アキバじゅう捜し歩いたがついに発見できなかった。いくつかの店に確認したが予約をしても入手は8月下旬になるそうだ。今月には同じく音楽之友社よりP800が装着できるエンクロージャーキットを同梱したMOOK本「スピーカー工作の基本&実例集」が発売されるので、これを入手するのが無難かもしれない。

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