NEX-5（NEX-3も基本的には同じ）は2009年11月に発売されたデジイチα550の性能をほぼそのまま移植されている。α550はSONYのAPS-C現行機としては最上位機であり、業界ではわりと地味めながらその性能には定評があったから、その中身が移植されたNEXの性能が悪いわけがない。加えて性能だけでなく、下位機種のNEX-3に比べ更にひとまわり小さいNEX-5からは、技術者の思想というか心意気が伝わってくる。
残念なのはやはり現在レンズが2本しかないこと。別売りのマウントアダプターを購入すれば既存のαレンズを装着できるが、この場合ＡＦ（オートフォーカス）が効かないというのが非常に惜しい。NEX-5はキットレンズの18-55mmであっても画質はコンデジよりあきらかに上だが、もっといろいろなレンズを使いたいというのが正直なところだ。従って現在のところ私のスタイルとしては、本気で撮影したいときはα300にレンズ複数本持参、気軽にカメラを持ち歩くならNEX-5というスタンスである。
さて大いに気に入っているNEX-5だが、いろいろとアクセサリーを購入してみた。
まずはケンコーの液晶保護シート。せっかくの美しい液晶画面なので、傷を防ぐために必須のアイテムだ。
次にレンズフィルター。NEXのレンズ径は49mmなのだが、フィルター売り場で49mm径のみ品薄状態となっているのには驚いた。どうやらNEX用によく売れているらしい。今回購入したのはHAKUBAのNEX専用を謳ったワイドMCレンズガード49mm。どのへんがNEX専用かというと、フィルター枠色がシルバーでNEXとよく似合うといったところ（笑）。
そしてストラップが韓国ARNUVO製のツイストハンディストラップ。あえてネックストラップではなく、ハンドストラップを着けてみた。首から下げるというよりカバンに入れて持ち歩く使い方を前提としたためである。
あとは是非αレンズ用のマウントアダプターLA-EA1も欲しいところだが、安く売っているところがないか目下調査中だ。
さて話は変わるが、NEX-5の動画撮影機能についてもレポートしておこう。
NEX-5にはフルハイビジョンでの動画録画機能が付いている。APS-CセンサーでAVCHDのフルハイビジョン動画と聞けば大きく期待してしまうのだが、当たり前だがハンディカムのように安定して使えるわけではない。まず動画撮影時は設定が強制オートとなりまったくいじれないので、意図した絵が撮れるとは限らない。AFが安定せず頻繁にふらつく、風切り音を拾いやすく特に屋外では致命的、など。本気で動画を撮りたいならNEX-5で間に合わせようなどとは思わないほうがよいかもしれない。しかし、この小さなボディに内蔵されている動画撮影機能としてはむしろよくがんばったほうであろう。日常のスナップショットとして、ちょっとした動画を撮るには十分な性能だ。
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