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フロンティアライト
カメラと写真好きのフツーの会社員。好きすぎてこれで生きていけないか妄想中。ときどき新旧デジタルグッズのレビューなども織り交ぜてお届けします。

Nikon Ai AF Nikkor 24-50mm f3.3-4.5S ◆ レビュー ◆

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本土寺_09
Nikon D800 AF NIKKOR 24-50mm f3.3-4.5 1/25秒 F8 ISO500

■30年前のNikon純正広角ズームAi AF NIKKOR 24-50mm f3.3-4.5S

Nikon F4で使える絞り輪のある旧タイプのレンズを物色していたところ、たまたま行きつけのカメラ店でジャンク扱いで格安のAi AF NIKKOR 24-50mm f3.3-4.5S を発見した。動きは正常で外観もほどほど綺麗であり、どのあたりがジャンクなのかよくわからなかったが、発売が1987年という30年も前の設計の普及価格帯のズームレンズなので、ジャンク扱いでなくてもたいした価格ではなかっただろう。

AFNIKKOR24-50_02.jpg

焦点距離24mm-50mmは現代の感覚からするといわゆる標準のレンジに思えるが、この時代の標準ズームは35mmスタートが一般的であったから、当時のカテゴリは広角ズーム扱いであったようだ。F値も暗いのでボケも期待できず、前提としてはパンフォーカスで使うレンズなのだろうが、その割に広角端が24mmまでしかないので広角としてもいささか中途半端である。また、最短撮影距離が0.6m(50mm望遠端のみ0.5m)というのも現代の感覚から言えば長すぎだし、外装はプラスチック製なのでデザインは悪くないが質感は低い。スペック上特段の長所は見当たらないが、F4で使えるオートフォーカスのズームレンズとしてはお試しにちょうどよかった。

■年代を考えれば意外と健闘?

本来なら目論み通りF4で使いたいところだが、フィルムの消費コストを抑えるため今回は(無謀にも)D800に装着して試写を行った。3600万画素のデジタル高画素機D800で使うには30年も前のズームレンズが役不足であることは目に見えていたが、そうは思いつつもRAW現像しLightroomで調整を行ってみたのが冒頭の紅葉のショットである。どうだろう、思ったより悪くないと感じた方も多いのではないだろうか。ひと通り使ってみたところでは、年代を考えれば解像感もありズームレンズとしては意外と健闘はしていると思うのだが、やはり逆光に弱くすぐにフレアが発生したり、かなり絞ってもパープルフリンジが現れたり、にじみやピントムラが多いなど年代なりの弱点を多く持つ。また望遠端50mmはF4.5にしてはボケが少なく、最短撮影距離の長さも相まって「1本で多くのシーンに対応できる」ような標準ズームの役割を担いきれない。

AFNIKKOR24-50_01.jpg

それでも本来の当時の組み合わせとしてF4に装着した姿はなかなか端正でかっこいい。フィルムカメラで使ってみればまた少し違う印象を持つかもしれないが、ただ同等のズームレンジを持つ他のレンズと比較してしまうと特に優っている部分があるわけではないため、ジャンクレンズで遊ぶようなマニアの方以外は手を出す必要はないだろう。本レンズは2002年Dタイプレンズとしてリニューアルされているので、必要なら少なくともそちらを狙ったほうがよい。

それでは少しサンプルショットを投下しよう。

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Nikon D800 AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR 1/50秒 F5.6 ISO1400

逆光気味のショットで盛大にフレアが出ていたが、画像処理でなんとかここまで持ってきた。ただ写り自体はそれほど悪くない。場所によって解像感が違う気がするのは気のせいか、レンズの品質のせいか?

本土寺_12
Nikon D800 AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR 1/50秒 F5.6 ISO1800

茎の下付近にピントを持ってきたつもりだったが、なんだかどこにピントが来ているのかわからないショットとなってしまった。左上部の葉をもっとぼかすつもりだったがこれもあまりボケてくれなかった。使いこなしにはもっと工夫が必要。

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