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フロンティアライト
カメラと写真好きのフツーの会社員。好きすぎてこれで生きていけないか妄想中。ときどき新旧デジタルグッズのレビューなども織り交ぜてお届けします。

Nikon AI AF-S NIKKOR 300mm f/4D IF ED ◆ レビュー ◆

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新宿西
Nikon D800 AI AF-S NIKKOR 300mm f/4D IF-ED 1/320秒 F11 ISO280

D800用の超望遠レンズを物色していた。2015年発売の新製品、本命となるAF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VRは、単焦点300mmでありながら全長約150mm、重量約750gというコンパクト設計なうえ、ナノクリスタルコートで手ぶれ補正VRまで実装するという垂涎のスペックなのだが、しかし残念ながら今の私には価格的に少々負担が大きすぎる。だが発売が2002年と古いが、写りに関しては同等といわれる旧型300mmF4が存在する。それがAI AF-S NIKKOR 300mm f/4D IF-EDである。

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ニコンの現在のレンズはGタイプと呼ばれ、ボディ側で絞り値をコントロールするためにレンズ側では絞り輪を持たないが、ボディが電子制御される前まではレンズ側に装備された絞り輪を回して絞り値を可変させるDタイプが主流だった。本レンズはそのDタイプのレンズであるが、一方では現在も主流の超音波モーターSWMを実装しているためオートフォーカス速度は現行機並みと言われている。写りに関しても非常に評価が高く、現在も生産が続いているロングセラーモデルでもある。旧世代の製品だけあって実勢価格はだいぶ易しいのがアドバンテージだ。

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(左)AI AF-S NIKKOR 300mm f/4D IF-ED、(右)AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR

だが所有するAF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VRと並べてみても、明らかにこちらのほうが大きいのがわかるだろう。全長は230mm、質量1,400gと望遠レンズらしい一定のボリュームがあり、そのわりに手ぶれ補正VRを実装していないことから、手持ちで使うならしっかり脇を絞めてホールドし、ISOや絞り値を駆使してシャッタースピードを高速に保つことを心掛ける必要がありそうだ。そう思いながらも早速試し撮りを行った際、ついいつもと同じ感覚で適当にシャッターを押して撮影し、大量の手振れ写真を生産してしまった。なにしろD800と合わせて重量は約2.5kg、常に手振れには細心の注意が必要と再認識させられた。だが、これさえ克服できればピントの合った部分は開放から十分にシャープで、望遠レンズらしいメリハリのある描写を楽しめる。

常盤平桜まつり_01
Nikon D800 AI AF-S NIKKOR 300mm f/4D IF-ED 1/320秒 F4 ISO125

チューリップ_12
Nikon D800 AI AF-S NIKKOR 300mm f/4D IF-ED 1/320秒 F6.3 ISO2000

また、300mmという超望遠ながら、最短撮影距離が1.45mと短めなのも特徴のひとつで、このため花などのクローズアップ撮影も意外とイケる。この場合長玉らしくボケは大きいが、シーンによっては多少固く感じる場合もあるものの、全体的にはこの為だけに使ってもいいくらいの好ましいレベルだ。

桜_201604_11
Nikon D800 AI AF-S NIKKOR 300mm f/4D IF-ED 1/400秒 F4.5 ISO100

総じて、超望遠の入門機としては価格も比較的手頃で描写は間違いないため、非常にコストパフォーマンスには優れたレンズといえるだろう。問題はやはり望遠レンズにして手ぶれ補正機能がないことをどう考えるかだ。標準ズームにすら手ぶれ補正が付く昨今、もともと手振れしやすい望遠でこれがないというのはかなり辛い。このため手持ちで使うなら昼間の屋外である程度の明るいときに限られるだろうし、それ以外は三脚が必須となりかなり使いどころが限定されてしまう。その点新型のVR付きは非常に魅力的といえるだろう。将来的には新型へのリプレイスを視野に入れたいが、本レンズも描写は確かなので超望遠入門機としてこれで腕を磨くというのが正しい使いみちかもしれない。

AI_AFS_NIKKOR_300F4D_03.jpg

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