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フロンティアライト
カメラと写真好きのフツーの会社員。好きすぎてこれで生きていけないか妄想中。ときどき新旧デジタルグッズのレビューなども織り交ぜてお届けします。

ニコン スピードライトSB-600 ◆ レビュー ◆

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最近のカメラは高感度に強く、室内での撮影でも必ずしもフラッシュを使わなくても済むようになった。実際、被写体に直接光を当てて撮影するくらいなら、ISOを上げてでもノーフラッシュのほうが自然な仕上がりとなる場合が多い。しかしこれはあくまでカメラに内蔵されているフラッシュの話。外部フラッシュはなんといってもバウンス撮影ができるので、あるとないとでは大違いなのだ。

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今回導入したのはスピードライトSB-600。ニコンではフラッシュをスピードライトと呼ぶ。本機SB-600は発売が2004年と10年以上前の旧機種であり、中古品の購入となる。スピードライトは外観が綺麗でも発光管がどれくらい劣化しているのかわからない場合が多いのであまりお勧めはしないのだが、予算の都合上、現行のニコン純正スピードライトのラインナップ外のモデルを選択することとなった。

とはいえ本機SB-600は旧機種ながらi-TTL調光に対応し、垂直90度水平180度のバウンスが可能で、ハイスピードシンクロもOKと、ひと通り考えられる機能を装備しており、ニコンクリエイティブライティングシステム(CLS)に準拠している。CLSとはニコン独自のスピードライトとカメラ間のデータ通信方式によるライティングシステムの総称で、準拠した機種同士での組み合わせで様々な先進機能が手軽に実現するという。特に魅力的なのがアドバンストワイヤレスライティングといわれるワイヤレス発光システムで、簡単に言えば複数のCLS対応スピードライトをマスター(主灯)もしくはコマンダー側で同時にコントロールできるのだ。

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もっとわかりやすく言うと、例えば複数のスピードライトをあらかじめ設置しておき、カメラをコマンダーモードにしてシャッターを切れば、同じタイミングで設置したスピードライトを一斉に発光させることもできるわけで、スピードライトを複数用意することさえできれば本当に手軽に多灯撮影が可能となる。多灯撮影といえばいわば「仕込み」ではあるが、スタジオ撮影でなくても演出として考えれば劇的な効果を得られることもあるので、いつかチャレンジしてみたいと思っていた。

そこまでいかなくても本機単体でワイヤレス発光ができるので、例えばカメラと切り離して、狙った被写体の上下左右好きな位置からのライティングが可能となる。単体でも充分な機能を持ち、また将来的に拡張してもシステムの一端を担うことができるので導入しておいて損はないと思われる。まあ、それだったらもっと上位機種を購入すべきという声が聞こえてきそうだが、誰にでも予算上の事情というものはあるものだ。そこはまたおいおい具備していこう。

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ざっと使用してみたところでは、サイズ的にそこまで大きくないので取り回しがしやすいのと、ボタン類がシンプルで通常の使い方をする分には迷わずに操作できる点が好感触。またホットシューへの取り付けがレバーをワンタッチでロックするだけで済むのが気が利いている。他社ではリングをぐるぐる回して取り付けするものもあり、それに比べたら圧倒的にラクだ。一方でボタン類がシンプルなのは利点でもあるが、例えばワイヤレス発光モードにするのに、Zoomボタンと-(マイナス)ボタンを同時に2秒押し、カスタムファンクション画面にしてから、+ボタンと-ボタンで項目を選び・・・と、ちょっと複雑な操作を強いられるのが残念なところ。性能的には前述したような一通りの機能を有しているので、いまのところ充分である。
それにしても多灯撮影は本当に気になる。そのうち必ずチャレンジしてみよう。

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