Nikon D300 AI AF NIKKOR 50mm f/1.8D 1/640秒 F8 ISO200
NikonのフィルムカメラF100用に、大口径単焦点レンズではリーズナブルなAI AF NIKKOR 50mm f/1.8Dを購入したのは前回の記事の通りである。
現在Nikonレンズの主流は絞り輪を持たないGタイプレンズであるが、ひょっとしてこのレンズをそのうちα7で使おうとした場合、絞り輪が付いていた方が絶対に有利と思い、今回は旧タイプであるDレンズを購入した。Nikonの50mmF1.8は、DもGもレンズ構成が変わらないので、描写に差はない(はず)である。本レンズはDタイプレンズ全般に言えるが、外観は見ての通りのプラスチッキーで高級感とかはない。しかし不思議とチープに感じない絶妙なデザインだ。なお、今回たまたまD300を使う機会に恵まれたので、ボディはこれを使っている。従って焦点距離は1.5倍の75mm相当となる。
Nikon D300 AI AF NIKKOR 50mm f/1.8D 1/60秒 F5.6 ISO200
カメラ2台持ちの男性がなかなか退いてくれないので被写体の一部になってもらった。F5.6で男性側にピントを合わせたので、建物はボケているのだが、いささかボケ方が中途半端であったようだ。まあ逆をいえば、F5.6にして「なんとなく」全体にピントがあってしまうような甘いレンズではないということ。50mm(APS-Cで使ったので75mm相当)はこのあたりよく考えて撮る必要がある。
Nikon D300 AI AF NIKKOR 50mm f/1.8D 1/200秒 F4.5 ISO200
名前は忘れたが一風変わった形の花が咲いていた。もっと絞りは開けてもよかったかもしれないが、ボケはナチュラルで嫌なボケ方ではない。ただ光源が多角形になり円形絞りではないことが判明してしまった。この値段なので贅沢は言えない。
Nikon D300 AI AF NIKKOR 50mm f/1.8D 1/80秒 F8 ISO200
景色を狙っていたら女性がフレームインしてきてそのまま写してしまった。よく見るとその後ろにはおっちゃんがいる(笑)。F8まで絞るとなかなか精細な描写となったが、もっと絞ってもよかったかもしれない。レンズの良さもさることながら、D300が1200万画素ながら意外といい描写をしてくれて、さすがはかつてのNikon APS-Cフラッグシップ機である。昼間なら今でも十分通用する。
Nikon D300 AI AF NIKKOR 50mm f/1.8D 1/320秒 F5.6 ISO200
最短撮影距離は0.45m、マクロ的な描写を試してみたところ、その描写の細かさに正直驚いた。蜂の体毛まで完全に描写しており、これを捕えたD300のオートフォーカスも優秀だが、もちろんレンズの実力はまったくもって侮れない。ボケも自然で好ましく、これが実売1万円台のレンズとは思えない。
このクラスの単焦点レンズには描写も良くリーズナブルという俗に言う「撒き餌レンズ」が存在するが、本レンズは間違いなくNikonの撒き餌である。本当ならもっと開放付近でも撮影してみたかったのだが、D300を返却してしまったので、そのうちα7でも試してみようと思う。
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