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フロンティアライト
カメラと写真好きのフツーの会社員。好きすぎてこれで生きていけないか妄想中。ときどき新旧デジタルグッズのレビューなども織り交ぜてお届けします。

フォクトレンダー SUPERWIDE-HELIAR 15mm F4.5Ⅱ ◆レビュー◆

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東京都庁
SONY α7 SUPERWIDE-HELIAR 15mm F4.5Ⅱ 1/250秒 ISO100

最近超広角の世界にはまっている私は、α7に手持ちのAPS-C用レンズ、タムロンAF11-18mmを装着させて撮影することが多い。タムロンAF11-18mmはα7で使うと、概ね15mm以上であれば周辺のケラレなく使えるのだ。これはこれで非常に便利なのだが、問題なのはレンズの大きさで、せっかくα7で小型軽量装備となったのに、標準ズームSEL2470Zと、タムロンAF11-18mmと、場合によってはこれだけだと望遠系がないのでプラス望遠レンズなど持ってしまえばちょっとした重量になってしまい、これらすべてを持って動き回るのはかなりきつい。できればこのうちどれかはもっと小さいもので代替したい。

SWH15_02.jpg

そこで目を付けたのがフォクトレンダーのSUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5Ⅱだ。ちょうど先日新型のⅢ型が発売されたこともあって、Ⅱ型は価格的にも少しリーズナブルになっている。もともとレンジファインダー用として設計されたこのレンズは、マニュアルフォーカスとなるが圧倒的に小型軽量でα7に装着させてもバランス良く収まる。手持ちのMマウント→Eマウント変換アダプターを使うことができるので、レンズさえ買ってしまえば問題なく使用することが出来た。

SWH15_03.jpg

タムロンAF11-18mmと並べてみるとその大きさの差は歴然で、これならレンズを2~3本持つとしてもカメラバッグの隅に忍ばせてもほとんど苦にならないだろう。オートフォーカスではなくなるといっても、超広角レンズなのでそれほどシビアなピント合わせはしなくても問題ない。いいことだらけと思われたこのレンズだが、但しこのSUPERWIDE-HELIAR、α7で使う場合は周辺のマゼンタ色被り問題が発生する。もともとレンジファインダー用に作られたこのレンズは、デジタルカメラで使うとセンサーの受光面積の問題で、周辺減光およびマゼンタ色被りが発生するのだ。この問題の軽減策としては、現像時ソフトで追い込んでいくという方法もあるが、α7ならお手軽なのはSONYのカメラアプリ「レンズ補正」を使う方法だ。

東京都庁_サンプル01
SONY α7 SUPERWIDE-HELIAR 15mm F4.5Ⅱ 1/250秒 ISO100

まずはこちらがデフォルト状態での撮影例。F11くらいまで絞って撮影しており全体の解像感など十分精細に撮れているが、周辺部は暗く減光し、マゼンタ色がうっすら被ってしまっている。減光だけならまだしも、マゼンタ色はちょっと見過ごせないレベルだ。

東京都庁_サンプル02
SONY α7 SUPERWIDE-HELIAR 15mm F4.5Ⅱ 1/320秒 ISO100

こちらは「レンズ補正」アプリにて補正をかけて撮影。減光もマゼンタ色もかなり解消されているのがわかるだろう。完全に解消されているわけではないが、この程度であればあとは現像時Lightroomにて調整をかければいけそうである。「レンズ補正」アプリは有料で1,000円となるが、このアプリでの補正はRAW撮影でもちゃんと反映するので値段なりの効果は十分見込める。

それではその他の撮影例を投下しよう。

上野公園
SONY α7 SUPERWIDE-HELIAR 15mm F4.5Ⅱ 1/160秒 ISO100

いつもの上野公園で蓮の池を撮ってみた。空の両端で減光を起こしているが、マゼンタはあまり気にならない。15mmらしい広角感溢れるショットでこうした被写体には積極的に使いたい。

LOVE_01.jpg
SONY α7 SUPERWIDE-HELIAR 15mm F4.5Ⅱ 1/60秒 ISO200

新宿の有名なオブジェ。撮影しようと待機していたのに男性がなかなか退かないので被写体の一部となってもらった。LOVEの文字をじっと見つめて何を思っていたのだろう。

leaves.jpg
SONY α7 SUPERWIDE-HELIAR 15mm F4.5Ⅱ 1/60秒 ISO400

地面スレスレから落ち葉を狙った。手前の両角は大きく線が流れてしまったが、超広角で至近距離を撮ればこんなふうになる。これを逆手にとっておもしろい表現ができるかもしれない。

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