MINOLTA α-7 AF35-105mm F3.5-4.5 (α77Ⅱにてフィルムスキャン)
ミノルタα−7を購入したので、せっかくなのでレンズもミノルタ製を物色していたところ、行きつけのカメラ店でAF35-105を発見した。
外観は比較的キレイだったものの前玉にキズが付いており、おかげで1,000円のジャンク扱いである。もともとこのレンズはそれほど評価の高いレンズではないが、α−7用のお試しレンズとしてはお手頃といえた。キズは気になったがレンズというものは構造上、前玉のキズ・汚れはあまり写りには影響しない場合が多いのだ。
α−7に装着すると、さすがは本来の組み合わせだけあってよく似合っている。画角として35mmスタートのズームレンズは今ではあまり見かけないが、フルサイズで使うなら広角〜中望遠をカバーするので、これ一本でも対応できるシーンは多いだろう。但し、決定的に弱いのが最短撮影距離で、なんと0.8mもある。従ってテーブルフォトなどはほぼ不可能と思われ、便利ズームのはずがこの点では全く便利でないという、微妙な立ち位置のレンズでもある。
それでは実写サンプルを見てみよう。
MINOLTA α-7 AF35-105mm F3.5-4.5 (α77Ⅱにてフィルムスキャン)
ISO400のネガフィルムを使ったためか粒子感は残るが、さすがはフルサイズなだけはあって、ボケもちゃんと出ており描写そのものはなかなかどうして悪くない。ただ全体的にはイマドキのレンズのようなシャープな印象は受けない。また周辺部の流れやにじみなどが発生しやすいので、気になる場合もあるかもしれないと思った。
MINOLTA α-7 AF35-105mm F3.5-4.5 (α77Ⅱにてフィルムスキャン)
MINOLTA α-7 AF35-105mm F3.5-4.5 (α77Ⅱにてフィルムスキャン)
さてもちろん、ミノルタαレンズは現在のSONYα機(Aマウント機)でも問題なく使用することが出来る。手持ちのα77Ⅱに装着してみると、コンパクトで軽量なだけでなくデザイン的にもお似合いであった。
SONY α77Ⅱ MINOLTA AF35-105mm F3.5-4.5 1/320秒 F4.5 ISO100
フィルム時代のミノルタαレンズはいわばフルサイズ対応レンズな訳で、APS-Cであるα77Ⅱで使ってもボケがちゃんと出て好ましい。もともとこのレンズ、光学的にどうこう評価するほどの玉ではないと思うが、デジカメしかもAPS-Cでこれを使うと周辺部の乱れも目立たず意外といけるのではないかとも思える。但し、35mmスタートはAPS-Cでは換算53mmとなり広角としては使えないので、あえて積極的にこれを使う理由が見つけにくいのは確か。他のミノルタレンズもちょっと試してみたい。
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