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フロンティアライト
カメラと写真好きのフツーの会社員。好きすぎてこれで生きていけないか妄想中。ときどき新旧デジタルグッズのレビューなども織り交ぜてお届けします。

SONY α33 (SLT-A33) ◆レビュー◆

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いろいろ訳あってα77を手放してしまった。
α77がなくても、NEX-6もRX-100もあるのでとりあえず困ることはないはずなのだが、Aマウント不在状態となったことによる喪失感は小さくなかった。噂では後継機であるα79の発売が近いとされているのでそれまで待つつもりでいたが、先日ついにしびれを切らし、繋ぎのAマウント機としてα33を中古で購入してしまった。

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数あるAマウント機の中からα33を選んだのはそれなりのわけがある。このα33、発売は2010年8月で、先日まで私も使っていた初代NEX-5とほぼ同時期のモデルとなる。実際、センサーはどちらも1420万画素APS-Cでありおそらく同じものと思われるので、NEX-5と同等の画質とすると繋ぎとしては十分だろうと思った。

また本機はAマウントモデルでは歴代最も小さく、今後中上級モデルを購入してもサブ機としての使いみちがありそうなこと。そしてバッテリーがNEX-6と同じFW50という型番のもので、NEX-6との間でバッテリーの使いまわしができること。特に最近のNEXシリーズはバッテリーチャージャーが付属されていないが、単体で購入すると5千円もするので、小型Aマウント機にNEX-6の予備バッテリーとバッテリーチャージャーが付いていると思えば悪くない買い物だろうと判断した。

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α33+SAL1680ZA。これくらいなら全体的なバランスもまずまず。

さて、実際に本機を使ってみたファーストインプレッションだが、NEX-5と同じセンサーを使っているにしては高感度において画質の低下が大きい気がした。低ISO(400くらいまで)時の描写はなかなかのもので、現行モデルに比べても遜色がないが、ISO800くらいから描写が甘くなり、1600ではピンボケかと思うほど劣化が著しい。実際のところα77でも使われているTLM(トランスルーセントミラー)は画質にさほど影響しないと思っていたが、NEX-5を使っていた経験からいっても同じセンサーの特性とは思えないほどの変わりようで、これはやはりTLMのせいかと勘ぐってしまわざるを得ない。

となると困ったのはISOオート時の上限値が1600固定で変更できないことで、意外と簡単に1600まで上がってしまうので気軽にISOオートにしておけない。廉価機とはいえこれは何とかしてほしかった。AマウントのAPS-C機はこれまでα300、α77、そして本機α33と手にしてきたが、NEXでは優秀な高感度画質がなぜAマウント機では実現できないのかとても不思議である。間もなく発売されるであろうα79(?)はこの点是非とも改善を希望する。

α33_03
α33+タムロンA001。レンズが大きすぎてカメラを構えにくいが・・

しかし低ISOで済みそうな昼間とか明るい場所での撮影ならばほとんど問題はない。本機はAマウントでありながら極限まで小さくなったボディが最大のアドバンテージであり、Aマウントレンズを積極的に持ち歩いてこそ価値があるとも言える。バランスはイマイチでも重量級のタムロンA001とかをむしろ選んで使い倒したい。小さすぎて、男の手では逆に持ち辛かったりもするのだが。

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