ガジェットから本格カメラにアップデートしたNEXシリーズ
現在私はα77、NEX-5、RX100の三台のカメラを使い分けしている。(すべてSONY製であることは信者だからではなく偶然だ。)しかしRX100導入後、NEX-5の出番は激減していた。もともとNEX-5は「小型で持ち運びがラクな高画質カメラ」の位置付けであったが、なにしろRX100はコンデジなのでより小さく、それでいて一眼機にも匹敵する高画質なのだから仕方がない。
しかし、コンデジばかり使っているとやはりカメラ好きとしてはレンズ交換をしたいとどうしても思ってしまう。折しも、シリーズ上位機種であるNEX-6やNEX-7が発売後1年以上経ちだいぶ価格もこなれてきたことから、サブカメラのテコ入れのつもりもあって今回NEX-6の購入に踏み切った。
「5」と「6」を並べてみるとこの2機種の雰囲気の違いがよくわかるだろう。登場時、カメラというよりもデジタルガジェットの色合いが強かったNEX-5と違って、NEX-6はファインダーが付き、MSAPのモードダイアルが付き、汎用アクセサリーシューが付いて、よりカメラらしいフォルムに仕上がっている。実際に手に取ってみても、NEX-5よりひとまわり大きくなってはいるが、グリップがしっかりしていてカメラとしてはかえって持ちやすく感じる。
NEX-5は購入以来私のお気に入りだったが、液晶モニターでコンデジのように撮影するしかなかったことを考えれば、NEX-6はファインダーでしっかり構えることができるというのはたいへんなアドバンテージだ。全体的に、NEX-6はNEX-5の思想を受け継ぎつつカメラとして正常進化を遂げたモデルといえるだろう。
とはいっても、基本的に同じNEXシリーズの機種同士のこと、進化はしているといっても正直買い直す必要まであったのかといわれれば微妙なところだ。ただ、Eマウントはα7も登場しレンズのラインナップもだいぶ充実してきたため、これまで以上に「使える」存在になっていくだろう。
またNEX-6は、見た目少し大きめのレンズとの組み合わせも相性がよい。NEX-5では正直バランスがいまいちだったタムロンB011も見ての通り全く違和感がない。しかもシルバーも意外なほど良く似合っているではないか。
実写レポートは今後使用を重ねてからじっくり記載するとして、とりあえず手持ちのレンジファインダー用レンズと組み合わせてみた。どれも素晴らしく似合っていてほれぼれするが、実はNEX-6はこうしたマウント遊びにおいても意外なほど写りがよいという噂もある。いずれじっくり試してみるつもりだ。
NEX-6とフォクトレンダーCOLOR-SKOPAR35mmF2.5
NEX-6とCONTAX(G) Biogon28mmF2.8
NEX-6とCONTAX(G) Sonnar90mmF2.8
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