憧れのF2.8通しの70-200mmズームをついに購入した。このクラスのレンズはかなり高価だが、その中でも現在比較的安価に手に入るのがタムロンのSP AF70-200mmF2.8 Di LD IF Macro (A001)だ。すでに後継機であるA009も発売され絶対的な性能では見劣りするが、本機A001も根強い人気機種である。
F2.8通しの70-200mmズームは各社発売されているが、他機種に比べ本機は最もコンパクトで軽く、最短撮影距離が短く、そして安価なのがアドバンテージ。但し、コンパクトで軽いといってもあくまで他機種に比べればの話で、単独で見れば十分に大きいし重い。手持ちのSONY SAL70300Gと並べたのが下の写真だが、SAL70300Gが小さく見えるほどで、気軽に持ち歩くには躊躇してしまいそうな大きさだ。
α77に装着するとこの通り。なかなかの面構えで、周囲に軽く威圧感を与えられる。この組み合わせで重量は約2kgとなるが、その気になってしまえばなんとか取り回しに耐えられるだろう。但し持ち歩くとなるとそこそこ荷物となってしまうので、鞄にさらに別のレンズを忍ばせておくスペースが確保できるかどうかは考慮が必要だ。
それでは早速いくつか作例を挙げていこう。
SONY α77 Tamron SP AF70-200 F2.8Di MACRO(A001) 1/500秒 F4.5 ISO100
窓辺に咲く一輪のバラにピントを合わせ、背景をぼかすことで立体感のある絵となった。これで焦点距離約70mm、F4.5。AFは速くはないが、静物を撮るぶんには問題ない。さすが大口径望遠レンズだけあって、ボケは大きい。
SONY α77 Tamron SP AF70-200 F2.8Di MACRO(A001) 1/8秒 F4 ISO100
水の動きを流すためにシャッタースピードを1/8まで下げた。このレンズでαのボディ内手ぶれ補正がどこまで効くかの実践だったが、なんとか手持ちでもブレずに済んだ。自身に手ぶれ補正機能を持たないこのレンズでも、ボディ内手ぶれ補正が効くαなら弱点にならない。
SONY α77 Tamron SP AF70-200 F2.8Di MACRO(A001) 1/125秒 F2.8 ISO1600
最短撮影距離が0.95mとこのクラスにしては短いので、望遠マクロ的なショットも得意。テレ端200mmで狙った。タムロンはボケ味がふわっと柔らかく、マクロにも向いていると思う。ただ、一度AFに迷ってしまうとなかなか復帰できない場合もあった。
とにかくF2.8の大口径ズームとしては安価で、それなのに写りは本物という本機A001はコストパフォーマンスも高く素晴らしいレンズだ。持ち歩くと確かに重いが、この重さがまた写真を撮っている気分を盛り上げてくれるので、「その気」になれるという点でもお勧めできる。
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