ジャンクで旧OMレンズの比較的程度のいい玉を見つけて衝動買いしてしまった。ジャンクといっても5千円もしたのでその場でよーく確認したのだが、使い古されてはいてもレンズ自体に劣化は少ないようだった。旧OMレンズは50mmがよくジャンク売りされているが、今回発見したのはZUIKO 28mmF2.8、28mmはAPS-Cで使うと約42mmとなるので、NEXでオールドレンズ遊びをするのにちょうどいい。
前玉が少し汚れていたので分解して清掃すると、驚くほどきれいになった。ZUIKO単焦点レンズは分解も比較的ラクなので扱いやすい。本来小さいレンズだが、Eマウントアダプターに取り付けるとこのとおり。
OMマウントのフランジバックの関係上、せっかくの小ささがスポイルされてしまうのは残念だが、しかしNEX-5に装着した姿は独特のかっこ良さである。NEX用の標準ズームSEL1855と同じくらいの大きさなので、このくらいならトータルバランスも崩れず持ち歩きに支障もないだろう。
30年も前のレンズだがピントの合った部分は適度にシャープ、それでいてボケが作りやすく諧調が滑らかで独特の「古っぽさ」もありなかなか味のある写りをする。ただ、NEX-5でF2.8開放で撮っていると色収差によるパープルフリンジが非常に出やすいレンズである。その場合はLightroomなど画像編集ソフトで除去しなければならないが、それも味のひとつと思って割りきって使うならおもしろいレンズだ。
SONY NEX-5 ZUIKO 28mmF2.8 1/30秒 ISO1600
前ボケも自然で立体感がある。ホワイトバランスを少しいじって暖色系にしてみた。
SONY NEX-5 ZUIKO 28mmF2.8 1/640秒 ISO200
メーターにピントを合わせると手前のハンドル部分は綺麗にボケる。だが、金属メッキ部分にはパープルフリンジが盛大に発生。(ソフトで除去はできるが、今回はあえてこのまま。)
SONY NEX-5 ZUIKO 28mmF2.8 1/100秒 ISO200
Lightroom4で少し古っぽくエフェクト処理をしてみた。もともと古っぽい感じの写りをするのでこの手の処理がよく似合うレンズだ。
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