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フロンティアライト
カメラと写真好きのフツーの会社員。好きすぎてこれで生きていけないか妄想中。ときどき新旧デジタルグッズのレビューなども織り交ぜてお届けします。

タムロン 18-200mmF3.5-6.3 Di Ⅲ VC (B011) ◆レビュー◆

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NEX用に望遠レンズが欲しいと以前から思っていたが、もともと望遠レンズのラインナップが少ないEマウントにおいて、選択肢は非常に少ないのが実情だ。アダプターを使ってAマウントレンズを使うという手もあるが、これだと大きさ的にかさばるうえ、手振れ補正が効かないので特に望遠系ではかなり辛い。結局のところ、素直にEマウントの望遠レンズを購入したほうがずっと実用的と思われた。
今回購入したのはタムロンの18-200mmF3.5-6.3 Di Ⅲ VC (B011)。1本で18mmの広角から200mmの望遠までカバーする高倍率ズームだ。

B011.jpg

高倍率ズームレンズは便利だが、一方で画質はイマイチというのが通説である。実際、私もAマウント用の高倍率ズームレンズをすでに所有しているが、レンズを何本も持ち歩きたくない場合に使うことはあっても、画質のことを考えればあまり積極的に選ぼうとは思わない。だが最近の高倍率ズームはだいぶ画質が良くなったという話も聞く。思い切って試してみようではないか。

B011_2.jpg
左/SONY SAL18250  右/タムロン18-200 DiⅢVC(B011)

まず外観だが、Aマウント用高倍率ズームSAL18250と並べてみると、意外なことに全長はタムロンB011のほうがわずかだが大きい。直径でタムロンB011が細いからか、印象としてB011のほうが小さいように感じられるのだが、実際はそれほど小さいわけでもないことがわかる。また、タムロンらしからぬスタイリッシュなデザインはとりあえずかっこいいと言っていいだろう。

B011_3.jpg

NEX-5に装着するとこのとおり。決して小さくはないものの、意外と一体感があって大きな違和感はない。この組み合わせで重さは約700グラムだから、体力に自信のない私でも、外出時にカバンに入れて持ち歩いてもなんとか耐えられそうな組み合わせだ。

さて肝心の画質はどうだろか。いくつかサンプルを用意しよう。

くるみ
SONY NEX-5 Tamron 18-200mmF3.5-6.3 Di Ⅲ VC 1/40秒 F3.5 ISO1250

広角側20mm付近。夜間なので絞り開放で撮ったがこのレンズ、かなり絞っても広角側は少々甘い印象だ。昼間でも遠景を撮ると、いまいちしゃっきりしない。特に18~20mm付近は苦手か。

すすき
SONY NEX-5 Tamron 18-200mmF3.5-6.3 Di Ⅲ VC 1/320秒 F11 ISO250

望遠側200mm付近。カリカリにシャープではないが好ましい解像度で、背景のボケも自然で色合いも良好。ただよく見ると光点が六角形になっており、円形絞りでないことがわかる。

草
SONY NEX-5 Tamron 18-200mmF3.5-6.3 Di Ⅲ VC 1/200秒 F8 ISO200

望遠100mm付近。タムロンらしい精細で自然な描写。前後のボケも素直で好ましい。このような中望遠の描写はこのレンズは得意なようだ。

スカイツリー
SONY NEX-5 Tamron 18-200mmF3.5-6.3 Di Ⅲ VC 1/15秒 F5 ISO1600

標準域40mm付近。20mm付近に比べればそこそこ解像しているか。尚、ISO1600につき写真はLightroomで若干ノイズ除去を行った。

一通り使ってみたところでは、広角側はイマイチだが中望遠~望遠側の描写はなかなかといったところで、これは例えば前述したSAL18250(このレンズも元々はタムロンのOEM)よりも確実に高画質である。ここまでの写りをしてくれるなら、望遠側はむしろ積極的にこのレンズを選ぶのもアリかもしれない。高倍率ズームに多くを望むのも無茶ではあるが、広角側の甘さが非常に残念だ。レンズを2本持ち歩く余力があるなら、本機B011ともう1本高性能な広角レンズがあれば意外ともう十分かもしれない。

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