世界が息を吞んだ美しさ、「ふじのはな物語・大藤まつり」
関東の超有名観光地のひとつ、あしかがフラワーパークの年間で最も混雑するイベント「ふじのはな物語・大藤まつり」のレポートをお届けします。ここは言わずと知れた関東でも屈指の撮影スポットで、毎年この時期は約50万人と言われる来場者で賑わいます。
実は私数年前に一度来園していますが、そのときは藤の開花時期を外してしまい大藤を見ることが出来ませんでしたので、今回は念願のリベンジとなります。ゴールデンウィークともなると大混雑となりますが、今年は連休と連休の間の平日を狙ってかつ早朝に訪問することでかなりスムースに入園することが出来ました。
入園料はダイナミックプライシング制で、花の咲き具合によって料金が変動します。現在大藤まつりの時期は900円~2,200円ですが、訪問した5月3日は最高額の2,200円でした。ということはほぼほぼ見頃だった、ということでしょう。
樹齢160年を超える大藤棚
なんといっても注目は樹齢160年を超えるといわれる大藤。2本のノダナガフジが咲く藤棚3面の総面積は1,000平方メートル(600畳)にもおよぶ大きさで圧巻の光景が広がっていました。
2014年、この大藤の木が映画アバターに登場する「魂の木」に似ているとのことでCNNに紹介されたことがきっかけとなり、以来外国人観光客が急増することとなりました。なるほど言われてみれば雰囲気はあります。
ですがこの藤の木は樹齢160年ですから、歴史で言ったらアバターなんて目じゃないです。和の美しさを堪能しましょう。
思っていた以上に大きいので、超広角レンズを持参していて大正解。今回は多くのショットで18mmを使用していますが、15mmくらいでも全然よさそう。
こちらは西口ゲート近くの大長藤。
今回は日中の撮影のみでしたが、期間中の夜間はライトアップもされますので、そちらをメインに撮影プランを考えてもいいかもしれません。
貴重な八重咲き、八重黒龍の大藤
ノダナガフジの他に、世界でも珍しい八重黒龍という種類の大藤もあって、こちらはご覧のようなぶどうの房のような花を楽しめます。
もこもこした感じでちょっと他では見ることが出来ませんので、しっかり撮影しておきましょう。
白藤のトンネル
もうひとつの見どころはシロナガフジが80mに渡って連なる白藤のトンネル。中に入ると藤の香りに全身が包まれます。
藤の花の隙間からこぼれる日の光がキラキラ輝いて、まるでシャンデリアの廊下を歩いているようです。
このエリアでは望遠レンズを用いると、こちらのような遠近感を活かした撮影ができそうです。もちろん広角~標準域の画角も残しておきましょう。パンフォーカスでもボケを活かした撮影でもどちらもいけますので、数を打っておくことをお勧めします。
あととにかく内部は人で混み合いますので、撮影は人の流れの妨げにならないように気を付けましょう。
その他園内の様子など
他にも見どころはたくさんありますが、いくつかピックアップしておきましょう。
こちらは正面ゲートから入園してすぐ、フラワーステージ前のうす紅の棚。ベンチの屋根が藤になっている癒しスポットです。ここの藤は開花が早いのでこの日すでに見頃を過ぎていましたが、それでもなお綺麗でした。
白藤のトンネルに入ってしまうと見落としてしまいがちですが、トンネルの外側はこのように見事な白藤が連なっていました。内側も外側も押さえておきたいところ。
白藤の滝と呼ばれる壁一面の藤の姿。ピークを過ぎてしまったようですが、水面に写り込んだ姿が美しいです。
この他にも広大な園内にたくさんのお花を鑑賞できますので、間違いなくお勧めのスポットではあるのですが、唯一気になるのが車で行く場合の駐車場の混雑状況です。大藤まつり期間中は、通常300台の駐車場が拡張されて6,000台分の臨時駐車場が解禁されますが、混雑時はこの6,000台がすべて埋まってしまうといわれていますので注意してください。来園はできれば平日、そして可能な限り早朝が確実と思います。
2024年の大藤まつり日程は5月15日(水)まで。5月8日現在の入園料は大人1,900円に下がっていますので見頃のピークは過ぎたものと思われますが、まだまだいけると思いますので気になる方は思い切って早起きしてみては。
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