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フロンティアライト
カメラと写真好きのフツーの会社員。好きすぎてこれで生きていけないか妄想中。ときどき新旧デジタルグッズのレビューなども織り交ぜてお届けします。

ROLLEICORD Vbでクローズアップレンズを試す

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ROLLEICORD Vb Minolta Close-upLens No.1 FUJICOLOR PRO 120 NS

ローライコードで近接撮影を楽しむ方法

Bay1仕様のミノルタ製クローズアップレンズNo.1を購入

ほとんどの二眼レフはレンズを交換することができませんし、一般的に最短撮影距離は1メートル程度という機種が多いため、いわゆる「寄り」の撮影ができません。そこで考えられたのがクローズアップレンズです。これを装着することによって、最短撮影距離がぐっと短くなり、近距離撮影が可能となるという便利アイテムです。

ローライには専用のクローズアップレンズ「ローライナー」が用意されているため、本来ならばそれを入手したいところですが、ローライコード装着用のBay1仕様のローライナーは中古市場でもかなり品薄で、簡単に手に入れることができません。

今回、たまたまミノルタ製のクローズアップレンズNo.1というbay1仕様のレンズを見つけましたので、これをローライコードで使用してみることにしました。ミノルタのレンズがローライコードに付くのかよと思うかもしれませんが、同じbay1仕様であれば互換性があるので装着が可能なのです。

装着した姿がこちら。なぜレンズが2枚あるのかというと、1枚はテイクレンズ(撮影用の下側のレンズ)用、もう1枚がビューレンズ(ファインダー用の上側のレンズ)用というわけです。二眼レフは撮影用レンズとファインダー用レンズが別々にあるので、それぞれに装着しないとピントを合わせることができなくなります。ビューレンズのほうは被写体とレンズとの距離が近くなることによって生じるパララックス補正(レンズとファインダーの位置関係のズレによって生じるファインダー視野と撮影画面のズレの補正)がかかっているため、テイクレンズ側よりも厚くなり、ちょっと見た目アンバランスな気もします。

ですがクローズアップレンズを装着しても重ねてレンズフードを付けることができますので、これで見た目の違和感がないどころかむしろ適度にごつくなってかっちょいいです。

実写作例・・・十分な高画質。積極的に活用したい

ROLLEICORD Vb Minolta Close-upLens No.1 FUJICOLOR PRO 120 NS

それでは早速撮影してみましょう。当時のミノルタ製のクローズアップレンズなので一定のクオリティはキープしているだろうとは思っていましたが、想像以上の高画質に正直驚きました。正確にはわかりませんが1950年代か60年代くらいに製造されたと思われる、今回も数千円で入手したクローズアップレンズの描写とは思えません。

ROLLEICORD Vb Minolta Close-upLens No.1 FUJICOLOR PRO 120 NS

もちろんもともとローライコードに搭載されているクセナー75mmF3.5レンズが優秀であることが大前提ではありますが、一見してデジタルカメラかと見まごうばかりの精細で空気感のある素晴らしい写りです。

ROLLEICORD Vb Minolta Close-upLens No.1 FUJICOLOR PRO 120 NS

ローライ繋がりで手持ちのローライ35Tを撮影しました。ローライ35といえば幅が約10cmという小型カメラですから、それがここまで寄って撮れるようになります。実際にどこまで寄れるか測ってみたのですが、ローライコードVbのデフォルトの最短撮影距離は約90cmですが、このクローズアップレンズを装着すると約45cmまでピントが合わせられます。その代わり、約70cm以上にはピントが合わなくなりますので、付けっぱなしというわけにはいきませんね。

ROLLEICORD Vb Minolta Close-upLens No.1 FUJICOLOR PRO 120 NS

次にウチのねこさんの姿を順番に撮ってみました。猫くらいの大きさであればほぼほぼアップで撮れます。

ROLLEICORD Vb Minolta Close-upLens No.1 FUJICOLOR PRO 120 NS
ROLLEICORD Vb Minolta Close-upLens No.1 FUJICOLOR PRO 120 NS

6×6フォーマットでの近接撮影は思った以上に被写界深度が浅く、そこそこ絞ってもピント合わせはシビアですが、出てくる絵はクローズアップレンズを挟んだとは思えない高画質です。ここまで写るとなると、二眼レフというか中判カメラの持つポテンシャルの高さに侮れないものを感じますね。

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