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フロンティアライト
カメラと写真好きのフツーの会社員。好きすぎてこれで生きていけないか妄想中。ときどき新旧デジタルグッズのレビューなども織り交ぜてお届けします。

PENTAX SMC TAKUMAR 55mmF1.8 ◆レビュー◆

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LEICA M10 PENTAX SMC TAKUMAR 55mm F1.8 1/125 ISO200
目次

M42マウント一番人気のオールドレンズ

PENTAXのオールドレンズであるタクマーは、1950年代より当時の旭光学がPENTAXブランド用に展開したレンズ銘ですが、中でも55mmF1.8というスペックのモデルは、1960年代になり世界的に売れに売れたPENTAX SPの標準レンズとして使用されたことで、現在でも中古市場ではタマ数も多く、なにより安くてよく写るということでオールドレンズの入門的な立ち位置にあるレンズのひとつです。

世代により数種類のバリエーションがありますが、今回ピックアップするのは1971年のPENTAX ESで採用された開放測光に対応したモデルであるSMCタクマー。SMCとは、旭光学が開発した高性能のコーティングであるSuper Multi Coatingの略で、発色がよく逆光耐性も向上し、描写はかなり現代的になっています。逆を言えば、逆光時の派手なフレアやゴーストの発生といったオールドレンズ特有の特徴は薄れていますので、そういった写りをあえて楽しみたい方は、もっと世代の古い「スーパータクマー」や「オートタクマー」のほうがいいかもしれません。

ちなみに見分け方としては、レンズ前面の銘板リングに「SMC」の文字が刻まれていますので容易です。

M42マウントはオールドレンズとしてはメジャーなマウントになりますので、ミラーレス用の様々なマウント変換アダプターが存在します。およそどんなミラーレスカメラにも対応したアダプターが見つかると思いますので、使いたいカメラに併せて入手しておきましょう。ちなみに私はライカM10で使いたいので、Mマウント変換アダプターを購入しました。

たまたま手元にあったレンズフードを装着して、準備が整いました。レンジファインダー用のレンズに比べると若干大きいですが、全体的なバランスが崩れるほどではありませんね。それでは撮影に行ってきます。

写りは優秀。オールドレンズビギナーには特におすすめ

LEICA M10 PENTAX SMC TAKUMAR 55mm F1.8 1/250 ISO200

ロケーションは東京は新宿の新宿御苑。これまでも何度も撮影に来ていますが、何度も来て、同じような写真を撮って、満足して帰っていくという不思議な場所です笑。いいんです、その度に撮影する機材が違いますので、毎回新鮮な気持ちでシャッターを切っています。さて、1枚目は大口径レンズらしく、絞り開放で背景をぼかしてみました。ちょっとボケはざわざわしていますが、意図通りよくボケるレンズです。

LEICA M10 PENTAX SMC TAKUMAR 55mm F1.8 1/60 ISO640

少し絞るときちんと解像しますので、絞りをコントロールして様々なシーンに対応できるでしょう。

LEICA M10 PENTAX SMC TAKUMAR 55mm F1.8 1/250 ISO200

こちらは絞りを開放付近として前ボケをつくっています。ピントの合った部分との対比がわかりやすくていいですね。

LEICA M10 PENTAX SMC TAKUMAR 55mm F1.8 1/350 ISO200

中央のベンチにピントを合わせて前方も背景もどれだけぼけるか実験した一枚。細かいことを言えばピントは甘いのですが遠近感のあるショットに仕上がりました。

LEICA M10 PENTAX SMC TAKUMAR 55mm F1.8 1/350 ISO200

やはりせっかくの大口径レンズなので、あまり絞らないで使いたいですよね。

LEICA M10 PENTAX SMC TAKUMAR 55mm F1.8 1/60 ISO350

オールドタクマーといえばフレアやゴーストの発生が有名ですが、全然出ないなあと思っていたらやっと出ました。右上で白くもやっとしているのが逆光時のフレアです。このレンズを使うからには、こうしたフレアくらいは許容する心意気が必要です。本当は光芒リングとか出てきてほしかったのですが、今回の撮影ではついに一枚も出ませんでした。

LEICA M10 PENTAX SMC TAKUMAR 55mm F1.8 1/180 ISO200

再び絞りを開放付近にして、背景を思いっきりぼかして遠近感を強調してみます。このレンズ、こういう撮り方がよく似合っていると思います。微妙に長めの55mmという焦点距離もぼけやすさに一役買っているかもしれません。

LEICA M10 PENTAX SMC TAKUMAR 55mm F1.8 1/60 ISO400
LEICA M10 PENTAX SMC TAKUMAR 55mm F1.8 1/180 ISO200

言い訳ですがレンジファインダーで撮っているので、厳密なピント合わせは出来ていないと思うのですが、それでも全体として好ましい絵に感じます。時折出現するフレアや微妙な滲み以外は普通によく写るので、オールドレンズらしさは控えめですが、特にオールドレンズ初心者の方には安くてタマ数も多いのでお勧めです。もう少し世代の古いスーパータクマーあたりも是非使ってみたいです。

LEICA M10 PENTAX SMC TAKUMAR 55mm F1.8 1/125 ISO200
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