茣蓙の石は茣蓙というかフィレステーキ
渓流を眺めながら遊歩道を進むと、まもなく見えてくるのが「茣蓙の石(ござのいし)」。抱返り渓谷の奇岩の一つで、巨岩の上面がゴザ(茣蓙)を数枚敷けるほど広く平滑になっていることから名付けられました。でも私が見たところでは、全体として連想したのはフィレステーキ。赤くしたら絶対にフィレステーキだと思います。
遊歩道はご覧のとおり、ちゃんと整備されているので比較的軽装でも散策することは出来そうですが、山を甘く見てはいけません。場合によってはクマとかいないとも限りませんので、少なくともスニーカーくらいは履いていきましょう。
お寺ではなくてもその名も誓願寺(誓願橋)
その名称から、思わずお寺かと思ってしまいますが、ここ「誓願寺」は、お寺の名前ではなく眺めのことをいいます。周辺の両岸が迫っていて、水が深い淵に流れるときに出る泡沫が寺で焚くお香の漂い舞う様に似ていることから名付けられたとのこと。吊り橋は誓願橋といいます。
吊り橋なのでちょっと揺れますが、この辺りからの眺めは渓谷随一とも言われています。
どうでしょう、本当に素晴らしい景観ですね。
更に進むと、人が手で掘ったというトンネルが3つばかりあります。ちょっと怖いですが、冒険心をくすぐられますね。
秘境感があってワクワクします。滝まではもうすぐ。
抱返り渓谷随一を誇る名所、回顧(みかえり)の滝
抱返り渓谷を代表する名瀑の「回顧(みかえり)の滝」が見えてきました。落差30m程の滝で、四季折々に異なる表情をみせ、女性が着物を着替える様や、木々の合間から落下する飛瀑が白い絹布の懸した様に見えるとも言われています。
そのあまりの美しさから「また振り返り見たくなる滝」「回顧(みかえり)の滝」と名付けられたんだそうですよ。
滝なので本当ならNDフィルターと三脚を持ち込んでスローシャッターで水流を流す、みたいな撮影をしたかったのはやまやまですが、まあ手持ちでもこれくらい撮れたらいい線いってるんじゃないでしょうか。滝ってその時々で水量とか全然違いますからね、次またチャンスがあったら三脚使ってみようかと思います。
ご覧のように下流付近には立ち入れないようになっていたのが残念でした。下流から、見上げるような構図でも撮りたかったな。遊歩道はこの先を進んでまもなく立ち入り禁止になり、その先は整備もされていないので無理に進まないほうがいいでしょう。秋田にはまだまだ行ったこともない景観地がたくさんありそうです。
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