MENU
フロンティアライト
カメラと写真好きのフツーの会社員。好きすぎてこれで生きていけないか妄想中。ときどき新旧デジタルグッズのレビューなども織り交ぜてお届けします。

OLYMPUS XA2 ◆レビュー メンテナンス編◆

当ページのリンクには広告が含まれています。
目次

XA2のファインダーを分解清掃してみよう

1980年発売のOLYMPUS XA2は当時OLYMPUSが開発した「カプセルカメラ」XAシリーズ2号機にして最大の売り上げを記録した大ヒットカメラである。今回、某巨大フリマアプリで詳細な動作確認が不可能ということで格安で入手した個体は、チェックしたところ幸いなことにレンズにカビや曇りも見られず、動作のほうも正常であった。

しかし一点だけ、ファインダー内が薄くもやがかかったような見え具合である。XA2のピント合わせはゾーンフォーカス方式なのでファインダー内でピントを合わせるようなことはなく、また写真の写りそのものには何ら影響しないため、気にしなければどうということもないが、ファインダーを覗くたびに曇った被写体を見せられるのは気分のいいものではない。曇っているのはファインダーの内側であることから、今回はカメラを分解しファインダーの内部清掃をしてみようと思う。

XA2を分解するには、まずカメラの下部プレートから外していく必要がある。矢印の5ヵ所のネジを精密ドライバーで外していくが、ネジの長さが2種類あるので組み立ての時に混同しないようにしたい。黄色の3か所が長めのネジで、緑の2か所はそれよりも少し短い。

ネジを外すと下部プレートが外れる。

下部プレートを外すと、レンズカバーの下部を押さえている窪みがなくなるので、これでレンズカバーを外すことが出来るようになる。コツはレンズカバー下部を手前から上にめくり上げるように外すこと。くれぐれも力任せに行ってはいけない。

この時、ボディ上部にレンズカバー固定用のテンションとなる小さなパーツがあるので失くさないように注意しよう。これがないとレンズカバーを閉じた際の固定がされなくなる。

次にボディ上部プレートを外すため、フィルム巻き上げレバーから外していく。これはネジ1本で簡単に取り外せる。

すると内部に更にネジが2本現れるので、これも外していく。このとき近くの写真の赤矢印部分にもネジがあるが、これは今回外す必要がないのでこのままで構わない。

次にボディ裏側、ファインダー横のネジも外してしまおう。

上部プレートが外れた。シャッターボタン部のパーツとボディ本体を接続するケーブルがあるので、これを断線させてしまわないよう気を付けたい。プレートを外して中央に見える白い台形っぽい部分がファインダーだ。

この白い部分は実は単なる厚紙で、カッターナイフで隙間を切ってめくり上げるとファインダー内部にアクセスすることが可能となる。3枚のガラスパーツが並んでいるので、少量の無水エタノールを浸した綿棒で清掃しよう。ボディ裏側のガラス内部にはファインダーを覗いた際に見えるブライトフレーム枠が蒸着されていると思われ、ここを強く拭いてしまうとこの枠が消えてしまうおそれがあるので、あまり力を入れずに軽めに行うほうが無難だ。

一連の動作を逆に行い、組み立て直したら出来上がり。見違えるほどキレイになったのでこれなら気分よく撮影できそうだ。尚当たり前だがカメラを分解するということはそれなりのリスクを伴う為、もし本記事を参考にする場合でもあくまでも自己責任でお願いしたいと思う。実写レポートはまた後日、追ってお届けしよう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA

目次