コバルトブルーの「青池」が有名な白神山地屈指の観光スポット
十二湖(じゅうにこ)は、青森県西津軽郡に位置する津軽国定公園内にある複数の湖の総称です。世界遺産に登録された白神山地の一画にあり、例によって五能線沿線でも屈指の観光スポットとなっています。
ここは1704年に発生した大地震による山崩れによってできたといわれており、崩山から眺めると12の湖沼が見えたことから十二湖と呼ばれるようになったと言われていますが、大小合わせた湖沼の数は33にのぼるそうです。ただ偶然にも面積が10,000平方メートルを超える湖沼数は12個なのだとか。
一番人気は湖水が鮮やかなコバルトブルーの「青池」。この場所から見ると特に青色に見えないのですが・・・
角度を変えて上から見下ろす位置に立つと、まるで青インキを流して染めたような深い青色が楽しめます。湖水は水中に横たわっている朽ちたブナの大木が見えるほど透明です。
季節や天候によっても青色の度合いが変化するのですが、これphotoshopで盛ったりしていない見たままの色なのです。この場所は過去も何度か来ていてその度に何度も撮影していますけれど、なんだか上手く撮れたことがないんですよね。写真では伝わらない何かがあるのかも。
冒頭のショットとこちらは「鶏頭場の池(けとばのいけ)」といって、その名の通り鶏の頭のような形をしているらしい。
トラッキングコースが複数用意されていて、紹介した「青池」「鶏頭場の池」を中心とした1時間程度のコースはお手軽で散策にちょうどいいかもしれません。おすすめはもう少し緑が映える6月~7月か、紅葉が楽しめる11月くらいでしょうか、思い切って3時間程度かけて周辺をぐるりと一周してみるのもよさそう。
ここ、その昔私が中3だか高1だかの頃にデートでボートに乗った記憶がありますが、現在はボート貸出しはしていないようですね。観光地としてはそれなりに駐車場や施設は維持されてはいるのですが、地域的に過疎化が進んでいるのでしょうか、正直若干の寂れ感はあります。昔はもっとお土産店とかあって賑わっていた気がするのですが。
こうした山林の観光地は、林の伐採とか怠るとあっという間にジャングル化してしまいますので、それなりに維持はたいへんだと思います。全国的にも他に類を見ない青色の湖、みなさん是非一度間近でご覧ください。電車でのアクセスはJR五能線十二湖駅からバス15分、自動車なら青池のすぐ手前の有料駐車場が便利です。
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