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フロンティアライト
カメラと写真好きのフツーの会社員。好きすぎてこれで生きていけないか妄想中。ときどき新旧デジタルグッズのレビューなども織り交ぜてお届けします。

素盞雄(スサノオ)神社 ◇撮影レポート◇

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素盞雄神社_02
LEICA M10 RICOH GR L28mm F2.8 1/500秒 ISO200

素盞雄と須佐之男は同じスサノオ大神?

素盞雄(スサノオ)神社は、素盞雄大神(スサノオオオカミ)と飛鳥大神(アスカオオカミ)を御祭神とする、東京都は荒川区内でもっとも広い61ヶ町の氏子区域をもつ神社です。

素盞雄神社_03
LEICA M10 RICOH GR L28mm F2.8 1/500秒 ISO200

素盞雄神社は平安時代延暦14年(795年)、修験道の開祖役小角(えんのおづの)の高弟である黒珍(こくちん)が奇岩より御神託を授かったことから創建されました。当時は二神を別々の社殿にお祀りしていましたが、享保3年(1718年)焼失、同12年に瑞光殿を建築して合祀し現在の姿となります。

素盞雄神社_06
LEICA M10 SUMMICRON-M50mmF2 1/750秒 ISO200

素盞雄神社_05
LEICA M10 RICOH GR L28mm F2.8 1/500秒 ISO200

境内には創建の起源となった「瑞光石」をお祀りしている富士塚があります。ここでは浅間神社をお祀りしておりまして、ここに登れば富士山に登ったのと同じ霊験が得られるといわれますので是非登りたいわけですが、どうやら通常時は立ち入り禁止のようです。あとで確認したところでは、毎年7月1日に御山開きを斎行し、当日の一定時間に限り登拝できるとのこと。

素盞雄神社_04
LEICA M10 RICOH GR L28mm F2.8 1/250秒 ISO200

神楽殿には彫刻家の菓子満(かし・みつる)氏制作「桃の祓 なでもも」が飾られていました。桃は悪しきものを祓い清める霊力があると伝えられていて、古くよりしばしば信仰の対象になっているようです。

素盞雄神社_10
LEICA M10 SUMMICRON-M50mmF2 1/60秒 ISO250

ところでスサノオといえば日本神話に登場するイザナミとイザナギの間に生まれた男神で、放浪の旅の後ヤマタノオロチを退治する、みたいなエピソードをなんとなく覚えています。でもスサノオって漢字で書くと須佐之男だった気がして、ひょっとしてこちらの素盞雄とは別人(別神)かもしれないと疑問が湧いてきました。

素盞雄神社_07
LEICA M10 SUMMICRON-M50mmF2 1/350秒 ISO200

調べてみると、スサノオを主祭神としている神社は実は全国にあり、それぞれ漢字が違っているんですよ。どういうことかというと、これ実は信仰の違いによっていくつかの種類に分かれているらしく、代表的なところでは祇園信仰から生まれた京都の八坂神社を総本社とする素戔嗚尊 (すさのをのみこと)だったり、愛知県津島市の津島神社では津島信仰に基づく建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)、埼玉県さいたま市の氷川神社は氷川信仰に基づく須佐之男命(すさのおのみこと)、などがあります。

素盞雄神社_08
LEICA M10 RICOH GR L28mm F2.8 1/125秒 ISO200

ではこれらの起源が同じスサノオだったかというと話は複雑で、江戸時代からあった神仏分離政策によって神と仏、神道と仏教、神社と寺院とをはっきり分離させられるわけですが、これ以前に信仰されていた日本における神仏習合の神である牛頭天王(ごずてんのう)がなかば強制的にスサノオに習合されたといった経緯もあったそうです。

素盞雄神社_09
LEICA M10 RICOH GR L28mm F2.8 1/90秒 ISO200

諸説ありますがおそらく、そもそも様々な民間信仰の神である牛頭天王がいろんな理由で日本神話の須佐之男命と同一視され、その後全国へ広がった、というざっくりとした経緯があるものと解釈されます。ですから素盞雄と須佐之男は同じスサノオかといえば、同じともいえるし、違うかもしれないとしか言いようがありません。ただ現代において民間信仰のルーツを辿れば、割と同じところに起源を見出すことはあるようですね。

素盞雄神社_01
LEICA M10 RICOH GR L28mm F2.8 1/250秒 ISO200

全くの余談ですが漫画家永井豪氏の「凄ノ王」を昔夢中で読んでました。多分未完のままだと思うんですけど、どなたか顛末をご存知ないですか?



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