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フロンティアライト
カメラと写真好きのフツーの会社員。好きすぎてこれで生きていけないか妄想中。ときどき新旧デジタルグッズのレビューなども織り交ぜてお届けします。

TOPPING デジタルアンプTP21

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PCで音楽鑑賞をするにあたって、PC用のアクティブスピーカーより絶対的に音の良いオーディオ用のパッシブスピーカー(アンプを内蔵しないスピーカー)を使いたいがために、私は別途SCYTHEの鎌ベイアンプSDA-1000という安価なデジタルアンプを使用している(過去記事はこちら)。この鎌ベイアンプ、低価格のわりには性能が良くなかなか気に入ってはいたが、この度アップグレード用にTOPPINGのTP21という小型のデジタルアンプを購入してみた。

TOPPINGとは聞き慣れないメーカーだが、実は中国の電子機器メーカーで日本では通販サイト「白箱ドットコム」などで購入することができる。小型で安価なのが特徴だが、実はネット上での評判は決して悪くない。一部には高級アンプと比べても明確な差がないくらいのクオリティという評価すらあるほどだ。中国製のしかもきわめて安価なオーディオ製品がそこまで高評価というのはにわかには信じられず、しかし小型で安価という私の求めるコンセプトにがっちり食い込むTOPPINGのデジタルアンプ、試さないわけにはいかないではないか。

TP21

中国製と聞くと安かろう悪かろうというイメージがあると思うが、このTP21、シンプルながら作りはしっかりしており、見てのとおりそこそこ質感も良い。ボリュームダイアル部分が青く光る演出もなかなかである。前面はボリュームダイアルとヘッドフォン端子のみ、背面はLINE INが1系統、スピーカーOUT1系統、電源用DC-INとパワースイッチのみという必要最小限の構成だ。鎌ベイアンプSDA-1000と並べてみよう。

TP21_SDA1000

TP21_SDA1000_2

両者を比べると縦長、横長の違いはあるが大きさはほぼ同じ、インターフェース構成も同等である。鎌ベイアンプはPCの5インチベイに格納できるというギミックがあるが、実際にPCに内蔵するとノイズが乗ってしまうので、どちらが便利と言い切れない。カタログスペック上は最大出力10Wの鎌ベイに対して、TP21は25Wとなっており、この点はTP21が有利そうだ。ちなみに値段は鎌ベイが5~6千円程度(写真の鎌ベイアンプSDA-1000は現在は生産完了)、TP21が7千円程度。まあ四の五の言っててもはじまらないので、実際にPCと接続し音を聴いてみた。

ほぼ同じ価格帯の両者なのでさほどの違いはないだろうと思っていたが、一聴してTP21のほうが好印象である。鎌ベイも全然悪くないのだが、TP21は出力に余裕があるせいか音が自然でまろやかな感じだ。鎌ベイに比べ高音が刺さる感じが少なく、定位も良いし細かい音もちゃんと出ている。普通にまともにオーディオの音だ。高級アンプなるものを持っていないので「高級アンプ並み」かどうかはわからないが、なるほど値段を考えればコストパフォーマンスはきわめて高いといえる。ただし、ヘッドホン端子が付いてはいるがこれはおまけ程度に考えておこう。

実はアンプを購入しようと思って私が最初に考えたのは国内のオーディオメーカー製のアンプだったが、TOPPINGのような機能を絞った低価格・高コスパの製品というコンセプトが存在することは日本のオーディオメーカーもうかうかしていられない。中国製だからとなめてかかっていたら痛い目にあいそうである。

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