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偶然見つけたザリガニ釣り場に夏休みの気配を想う
通りがかりのとある道の駅。たまたま裏側にまわり込んでみると、小さな池と粗末な控え小屋がひっそりと佇んでいました。土日のみ営業らしき張り紙が読めるのですが、平日の今日は人の気配がまったくありません。営業しているのか、もうやめてしまったのかも曖昧です。

ふと遠い日の田舎の夏休みの風景が胸の奥でざわめきました。ザリガニ釣りの記憶と、この廃れかけた釣り場の空気が、ゆっくりと重なり合っていくようでした。

夏の日差しと、ゆっくり流れる時間。どこか遠くでセミが鳴いていて、夏休みなんてそのうち終わってしまうということすら考えてもいないあの頃。釣れたかどうかよりも、水面の奥に何かが潜んでいると思うこと自体が楽しかったような、あまりにも遠い昔の記憶。

道の駅の裏側にあったこの小さな池は、 そんな記憶の断片を静かに呼び寄せました。誰もいない釣り場の静けさが、ちょっとあの頃の空気と似ていたのかもしれません。

最初は、控え小屋が完全に廃墟になっているのだと思いましたが、近づいて観察するとつくりは粗雑ですが生きている小屋、に見えてきました。道の駅の裏側という位置を考えれば、 完全に廃墟のまま放置するとは考えにくいし、張り紙も色褪せてはいるけれどちゃんと読める。たぶん土日には細々と営業しているのかもしれません。

確かなことは分かりませんが、その曖昧さを含めて思いがけずノスタルジックな気持ちになった瞬間でした。
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